世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

羽毛田丈史 「PRESENTSⅡ」

2006年06月12日 00時12分13秒 | Weblog
キレイなものを見たり聴いたりすると、昔から涙が出てくる。

音楽に関しては、その出逢いによる涙の頻度が高いと思われる。
最初の涙は「となりのトトロ」の劇中で流れていた曲「風のとおり道」であった。
美しい旋律が胸の中に響き、映画鑑賞時から耳に残っていた。
父に強請ってTSUTAYAでサントラ盤をレンタルしてもらい、家で聴いた時、涙が出たのである。忘れもしない小学5年生の時だ。

去年、NHK番組「日本の、これから」を観たとき、まさにあの時と同じ、ビビビッときた。このテーマソングに胸が高鳴ったのである。
曲が流れたのは冒頭のほんの30秒ぐらいだった。
でも私のハートを射止めるには充分であった。
ネットで調べても販売されていない様子。
嗚呼、続きが聴きたい…そう思いながら日々を過ごした。
去年のGW、東京国際フォーラムで行われた「Live image」。
羽毛田氏がこの曲をピアノで弾いているのを聴き、涙が出た。
やっと全部聴くことができた。
今度は家でじっくり聴きたい…!!
私の場合、音楽への欲求は満たされないと強靭なスピードで膨張する。
他の欲求より、強く激しく。

「日本の、これから」はNHKの単発番組のため、あまり頻繁に放送されない。
そのため、番組を録画したビデオのこの曲の部分を繰り返し聴くという日々が続いた。
先日、やっとCD発売に至り、今日、我が家でやっと聴くことができるようになった。
そのアルバムタイトルは…「PRESENTSⅡ」。

良い。
良すぎる!!
羽毛田丈史、凄すぎ!!

旋律は和風。
「日本の、これから」という番組タイトルと曲のタイトルを意識したのだろう。
実直で真面目な曲の流れは、まさに勤勉な日本人を象徴している。
しかし、純和風というでもない。出だしの低く奏でられているベースの音は現代風であり、中間部分のサックスは現代人の哀愁を醸し出している。
和風と現代風という相反するものがうまくミックスされていて、非常に神秘的である。
雨が降る森林で、ふと流れてきてほしい曲。
聴きながらウルウルしてしまった。
長年、想いを寄せていた人に、やっと出会えた感じ。
雑誌の対談で中山美穂に再会したとき、「やっと逢えたね」と言った辻仁成の気持ちがよく分かった。

嗚呼、暫くはこの曲の虜になるだろう私。
ワンピースといい、音楽といい、今日は運命的な買い物デーであった。

週末の買い物は明日への栄養剤である。
明日からも一週間、ガンバルンバ~♪
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