世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

早とちりは三文の得

2006年06月11日 23時56分54秒 | Weblog
芋子と有楽町駅で待ち合わせした。
しかし、なんと一時間も早く待合せ場所に来てしまった私。
仕方がないのでプランタンなどをブラブラした。
まさしく銀ブラ。
午前中の銀座なんて久々である。
雨のせいか、人も少ない。
そういえば、私が銀座に来るときは大抵雨だ。
アンジェリーナでモンブランを食べ、ふと窓の外を見るといつも雨が降っている。
そんなことをぼんやり思いながら歩いていた。

クリアインプレッションの前を通過する。
ふと、ウィンドウのマネキンが着ている洋服に目が止まった。
たしかJJの今月号に載っていたワンピースだ。
「かわいいな」とは思ったものの、「どうせこういうのって、早く売れちゃうんでしょ」という諦めがあって、メモっていなかった。でも覚えていた。

偶然!!
運命を感じてしまった。

しかし衝動買いはしない。
気持ちを落ち着けて、冷静に「本当に欲しいの?」と自らを問うたり、服の着回しを考えたりするのも、洋服を買う際の楽しみだと思うからである。同時にお財布との相談も始まるわけだが。

芝居を観た後、芋子とカフェでお茶をして2時間ぐらい語る。
帰り際、もう一度あのワンピースを見てみる。

あれ、無い!!
売れちゃったのかな。

無いとなると余計に買いたくなるのも人の常。
必死に店内を探し、ようやく見つけた。
試着して芋子に相談する。
普段、買い物は一人でするので、こうして第三者の意見を聞くのは何年ぶりだろうか。

なかなか可愛い。

私の好きな紺色。
Aラインで袖あり。
フワリと広がる絶妙なスカートのライン。
ウエスト辺り(前)にサテンの太いリボン付き。
首の淵に小さな人工パールが施されていて、私のハートは狙い撃ちされたも同然。
「この服を着るために私は生まれてきた。そして、私に着られるためにこの服は生まれてきた。」
興奮しつつ、脳の片隅でそんなことを思ったりした。
丸井のコピーで「恋するために 生まれて 着た」というのがあったが、同じ。

お買い上げ♪
早とちりして時間を間違えたお陰で、運命的買い物が出来た。
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(劇)レインボウ城! 「鯉の嵐!」

2006年06月11日 23時49分42秒 | Weblog
芋子と銀座小劇場へ。
(劇)レインボウ城!の芝居「鯉の嵐!」を観に行く。

以下、パンフレットから抜粋。
日本を席巻した感があるキャラクターの世界。キャラクターは、解決不能に思えるストレス社会で生きるための偉大な発明品だが、麻薬と同じように、痛み止めは感覚をマヒさせ、やがて依存症になる。まさしく根源的な解決をストップさせるから、更なる大きな不安やストレスを生む。(中略)
欲しいのは無償の愛。エゴを斬らなきゃ愛は生まれない。自らを斬って繋ぐ絆、主張することを喜び、その結果の摩擦を喜び、自ら折れたり、視点を変えることを喜ぶ。それが大人の喜びであり、風の中に立つ喜びでもある。

劇中では、トロやリラックマをはじめとする多くのキャラクターが、村にやってきた女子刀たちによって滅多切りにされる。
悲しむ農民たち。農民たちは其々、それらのキャラクターによって癒されながら、毎日生きていたのだから。

自己主張しないキャラクターたちは、たしかにお手軽だ。
向き合っていても、何らアドバイスをくれない。
そんなの分かっている。

私は吉熊のことを愛している。

実際の人間社会の柵を乗り越えるのが苦痛でたまらないとき、ぎゅっと抱きしめる。
そう、私は劇中の農民そのものだ。
今の私には、視野狭窄よりも、リアルな世界観を広めたり深めたりし、その結果、悩んだり傷ついたりする方を辛く感じる。
それが逃げであることは、自身が一番良く悟っている。
世界との融合で起こる「喜び」を知りたくないわけではない。
しかし、前向きな打開策もないまま、私には熊を抱きしめるしか術がない。
今までそうやって生きてきたのだから仕方がない。
「このままではいけない。」そう自分を奮起できるほど、素直でも大人でもない。

しかし、…でも…。

私の心の中…静かな湖畔に落ちた雫は、波紋の如く広がり、まだ揺れている。

こんな風に、レインボウ城!の芝居のあとは色々考えさせられるのである。
お土産というか宿題というか…。

月亭可朝になった吉熊

2006年06月11日 00時35分26秒 | Weblog
アロハな吉熊。

なんだか、月亭可朝みたいだぞ。
「ボインはぁ~」と歌いだしそう…。

とげぬき地蔵

2006年06月11日 00時27分14秒 | Weblog
都電で飛鳥山から庚申塚へ。
宇都宮市で育った私。
道路を走る電車を初めて目撃した時は、本当に魂消た。

庚申塚で下車し、とげぬき地蔵にお参り。
勿論、左目を熱心に拭きまくった。
これで近々完治するだろう。間違いない。

商店街にて塩大福を購入。
吉熊への土産。(今日、吉熊はお家でお留守番)

さすがおばあちゃんの原宿・巣鴨。
健康グッズを扱う店や甘味処がたくさんあった。
「懐かしいカラオケ」と銘打った歌声喫茶も気になった。

数十年後、青山界隈も「おばあちゃんの原宿」と呼ばれるのだろうか。

飛鳥山 ~LOVE北区~

2006年06月11日 00時20分41秒 | Weblog
飛鳥山公園内にある紙の博物館、飛鳥山博物館を堪能した。
紙の博物館を初めて知ったのは小学5年生の時。
たしか東京書籍の国語の教科書に載っていた。
教科書の内容は忘れてしまったが、「いつか行きたい」とは思っていた。
あれから数回訪れたが、今日はいつもよりゆっくり観ることが出来た。

木片みたいなパルプチップが、紙になる劇的なる過程がよくわかった。
会社で普段使用するコピー用紙…月曜日からはもっと大切に使用しようと思った。
飛鳥山博物館は、初めて訪れた。
宇都宮市以外の地域の歴史を学ぶとき、「どうせ私はここの人間ではないし」と勝手に卑屈になる私だが、北区に住み始めて6年。
少しづつ、この地域と和解しつつある自分を感じる。
館内の荒川河川敷を模したジオラマはやけにリアルだった。
鳥などの剥製もリアルだったが、背後に聳える風景画が、まさに北区から川口方面を望んだ景色宛らで、面白かった。
反対に飛鳥山劇場の人形劇は、…なんだかね…という感じ。
機械仕掛けの人形の、ぎこちない動きに飽き飽きの25分だった。
しかし、江戸時代の飛鳥山での花見の様子が何となく分かった。

北区の歴史をゆっくりじっくり触れた今日、北区への愛が深まった気がする。