世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

露点

2006年06月15日 22時59分46秒 | Weblog
緊急事態!
吉熊上司、風邪でダウン!

どーしよ!オォ!
どーしよ!オォ!
オパキャラド パキャマラド パオパオ パンパンパンオ
パキャマラド パキャマラド パオパオパ
(「オパキャラド」はフランス語で「Au Pas Camarades」と綴り、「友だちよ、さぁ行こう!」という意味だそうだ。クラリネットを壊して「友だちよ、さぁ行こう!」って…あんたの方が崩壊してるってば…。)


クラリネットを壊して自らも崩壊させている場合ではない。
マジで、緊急事態である。

案の定、午前中はバタバタし、ゆっくり自分の仕事に取り組めたのは夕方近くだった。
普段、いかに彼に頼りきっているか、よーくわかった…。

しかし、頼る人がいないなりに、度胸が据わったのか、はたまた図々しくなったのか、なんとか自分で解決の糸口を見い出すことができた。

今日は、退社後、父の日のプレゼントを買いに池袋へ。
読書好きな父には栞を贈呈しようと前々から思っていたのだ。

帰りに寄った飲み屋で、ちょいと一杯♪
銅製コップに注がれたジントニックは冷たく、美味しかった。

「うんめぇ~」

一人なのにドラゴンボールの悟空みたいな素っ頓狂な声を出してしまう。
そのぐらい美味しい。

ガラス張りの店内。
シャンソンが流れる店内から、傘を差しながら道行く人々を眺める。

梅雨の湿度のせいだろうか。
すぐに露を纏う銅製のコップ。
それをぼんやり眺め、指先で拭う。
ふいに指先から冷たさが全身に伝わり、身震いする。

昔は、今日みたいにうまくいかなかった。

露点が低かったのか、少しの外気の変化にも対応できず、あたふたしていた。
コップに水滴が付着するように、額や脇の下に汗がじんわり吹き出していた。

今だって完璧とは言い難い。

外気の変化は不可抗力。
だったら自分が変わるしかない。

露点を上げたい。
いつでも表面が乾いたままのコップでありたい。

少し酔った私は、そんなことを考えていた。
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