シャンプー購買データの分析が終わらない。インフルエンサー(影響を与える人)はラックス(当時の首位ブランド)を好む。インフルエンシー(影響を受ける人)には2種類仮定したほうがよく,そのなかでツバキを支持する人々は,インフルエンサーに対して「逆の」行動をしている・・・というのが現時点での「結果」である。
この結果によると,インフルエンシーにはインフルエンサーに従う従順なタイプと,逆の行動をする「ひねくれ者」がいることになる。後者をインフルエンシーと呼ぶのは誤解を招くかもしれない。彼らは確かに周囲の行動に対して敏感だが,「逆張り」するのである。前者がバンドワゴン派だとしたら,後者はスノッブ派だ。
この奇妙な影響関係は実は見かけにすぎず,単にブランド選好が真逆だということはないのか。基本的なブランド選好はブランドダミーに吸収されるはずだから,それはないと思われる。ただ,「(負の)影響」と言い切るには,ブランド選好の動的変化をモデルに織り込むなど,もう少し検証が必要だ(すぐにそこまでする時間はないが)。
それにしても,結果の解釈が日替わりではないかという批判を受けかねない。ただ,今回分析に用いている潜在クラスモデルには,大域的に最適な推定に到達する保証がない。だから,AICなりBICなりを最小化する旅のなかで,思わぬところでよりよい解が見つかる可能性があり,そのときは結果が違ってくる。多少とも複雑なモデルでは,しばしばこういうことが起きる。
消費者間影響関係の研究に予想以上に時間をとられたため,DM学会に向けたロングテール・ビジネスモデルの分析はほとんど手つかず。まさか出張先で・・・?
この結果によると,インフルエンシーにはインフルエンサーに従う従順なタイプと,逆の行動をする「ひねくれ者」がいることになる。後者をインフルエンシーと呼ぶのは誤解を招くかもしれない。彼らは確かに周囲の行動に対して敏感だが,「逆張り」するのである。前者がバンドワゴン派だとしたら,後者はスノッブ派だ。
この奇妙な影響関係は実は見かけにすぎず,単にブランド選好が真逆だということはないのか。基本的なブランド選好はブランドダミーに吸収されるはずだから,それはないと思われる。ただ,「(負の)影響」と言い切るには,ブランド選好の動的変化をモデルに織り込むなど,もう少し検証が必要だ(すぐにそこまでする時間はないが)。
それにしても,結果の解釈が日替わりではないかという批判を受けかねない。ただ,今回分析に用いている潜在クラスモデルには,大域的に最適な推定に到達する保証がない。だから,AICなりBICなりを最小化する旅のなかで,思わぬところでよりよい解が見つかる可能性があり,そのときは結果が違ってくる。多少とも複雑なモデルでは,しばしばこういうことが起きる。
消費者間影響関係の研究に予想以上に時間をとられたため,DM学会に向けたロングテール・ビジネスモデルの分析はほとんど手つかず。まさか出張先で・・・?