複雑系とか複雑ネットワークとか進化計算に関する入門書に比べ、エージェントベースモデリングの入門書はそう多くないのでは。4月に発売された An Introduction to Agent-Based Modeling (MIT Press) は、その意味で貴重な本だろう。分厚いが、いかにも教科書的で読みやすそうだ。
この本は、ABM 用の言語の1つ NetLogo の入門書でもあって、NetLogo のコードや出力されたグラフィクスが随所に挿入されている。ただし、本書には NetLogo ユーザでなくても、ABM の方法論について学ぶことができると書かれている。そのあたりは、実際に読んでみないとわからなない。
著者の一人、William Rand 氏はマーケティング・サイエンス界で ABM を用いる、数少ない研究者の一人。この本では自然現象から社会現象まで様々な話題が取り上げられ、特にマーケティングに焦点が当てられているわけではない。本の普及を考えると正しい戦略だが、個人的には少し残念である。
近いうちに読まなくてはならない本の1つである。
An Introduction to Agent-Based Modeling: Modeling Natural, Social, and Engineered Complex Systems with NetLogo | |
Uri Wilensky, William Rand | |
The MIT Press |
この本は、ABM 用の言語の1つ NetLogo の入門書でもあって、NetLogo のコードや出力されたグラフィクスが随所に挿入されている。ただし、本書には NetLogo ユーザでなくても、ABM の方法論について学ぶことができると書かれている。そのあたりは、実際に読んでみないとわからなない。
著者の一人、William Rand 氏はマーケティング・サイエンス界で ABM を用いる、数少ない研究者の一人。この本では自然現象から社会現象まで様々な話題が取り上げられ、特にマーケティングに焦点が当てられているわけではない。本の普及を考えると正しい戦略だが、個人的には少し残念である。
近いうちに読まなくてはならない本の1つである。