今日はMASコンペティション。中澤君はなかなかしっかりした発表ぶりで,時間管理といい,質問への対応といい,よく頑張った。だが,残念ながら入賞せず。優秀賞を受賞したのは例年のように「歩行」や「交通」に関する研究だ。それぞれユーモラスで誠実な発表であったが,昨年のように「完敗」したといった感覚はない。
社会や市場の現象を対象としたシミュレーションには,人やクルマが空間上を動くようなわかりやすさはない。エージェントの行動を外から観察してモデル化することもできない。シミュレーションの結果の視覚化だって難しい。その難しさに同情してくれた審査員の先生もいた。それでも「選にもれた」のは,研究の限界が大きかったということだろうか・・・。
この研究の限界は,誰かにいわれるまでもなく,自分たちが最も強く感じている。だが,社会科学的な研究と純粋に工学的(?)な研究を果たして同列に比較できるのか・・・もちろんそれは,このコンペに限らず「賞」が登場する場ではよくある問題だ。あくまで個別領域での意義を求めて研究しているのだとしたら,真の評価を問う場は他に求めなくてはならないだろう。
寺野先生,中澤君,山田君と中野坂上の蕎麦屋で軽い二次会。寺野さんの話を聞きながらぼくが勝手に感じたのは,エージェントベースの研究者は出自の研究領域でも,あるいは方法論的に近い異なる分野の研究者との交流の場でも孤立しがちかもしれないということ。そして,それにくじけず研究に邁進する気概が重要だということだ。
社会や市場の現象を対象としたシミュレーションには,人やクルマが空間上を動くようなわかりやすさはない。エージェントの行動を外から観察してモデル化することもできない。シミュレーションの結果の視覚化だって難しい。その難しさに同情してくれた審査員の先生もいた。それでも「選にもれた」のは,研究の限界が大きかったということだろうか・・・。
この研究の限界は,誰かにいわれるまでもなく,自分たちが最も強く感じている。だが,社会科学的な研究と純粋に工学的(?)な研究を果たして同列に比較できるのか・・・もちろんそれは,このコンペに限らず「賞」が登場する場ではよくある問題だ。あくまで個別領域での意義を求めて研究しているのだとしたら,真の評価を問う場は他に求めなくてはならないだろう。
寺野先生,中澤君,山田君と中野坂上の蕎麦屋で軽い二次会。寺野さんの話を聞きながらぼくが勝手に感じたのは,エージェントベースの研究者は出自の研究領域でも,あるいは方法論的に近い異なる分野の研究者との交流の場でも孤立しがちかもしれないということ。そして,それにくじけず研究に邁進する気概が重要だということだ。