昨夜は職場の送別会。転出する方のなかには,交流の深かった人もいて,少し寂しい気がする。残った同僚たちと,事務室横のラウンジで缶ビール等々を飲む。こういった機会は,今後減るんだろうなあ・・・。そういえば,今週は毎晩,飲みが続いている。 そしてずっと長い間,運動してない。
今日は東京で某プロジェクトの中間報告。専門家からの質問は鋭い。3月に入ったばかりとはいえ,年度末のカウントダウンが聞こえてくる・・・。研究室に戻り,「銀行」「ガソリンスタンド」調査日程確認。こちらも年度内に終了させる必要がある。アレもあり,コレもある。だんだん手帳が埋まっていく。
電車で移動する時間が増加すると,新書を中心とした読書が増える。
玄田有史,斉藤珠里『仕事とセックスのあいだ』(朝日新聞社) ・・・労働経済学者の玄田氏が,アエラおよびJGSSの調査データを分析,仕事上のストレスとセックスの関係,「恋愛格差」などの問題に迫っている。 ジャーナリストの斉藤氏は,日米仏での体験から来る面白い観察を披露。職場における異性の存在と仕事のモチベーションの関係・・・遠い国の話のようだ。
仕事とセックスのあいだ (朝日新書 24) 玄田 有史,斎藤 珠里 朝日新聞社出版局 このアイテムの詳細を見る |
佐藤俊哉『宇宙怪人しまりす 医療統計を学ぶ』(岩波書店) ・・・まず「比」(ratio),「割合」(proportion),「率」(rate)の違いから話が始まる・・・知らなかった・・・死亡割合と死亡率の定義の違いも知らなかった。判別の正しさの評価やオッズ比については知ってはいたが,より理解を深めることができた。マーケティングでも,CRMのように時間のなかで生起する現象を扱うことが増えている。医療統計から学ぶこと多し。
宇宙怪人しまりす医療統計を学ぶ (岩波科学ライブラリー (114)) 佐藤 俊哉 岩波書店 このアイテムの詳細を見る |
池田信夫『過剰と破壊の経済学 「ムーアの法則」で何が変わるか』(アスキー) ・・半導体の集積度(そしてコスト)が劇的に低下するとともに,経済・経営のあり方は大きく変化する。イノベーションは急速に模倣され,開発された製品はコモディティ化し,それを打ち破る新たなイノベーションを迫られる。そのとき,相対的に稀少な資源がボトルネックになると著者はいう。そして最大のボトルネックは「人間」だと。
過剰と破壊の経済学 「ムーアの法則」で何が変わるのか? (アスキー新書 042) (アスキー新書 42) 池田 信夫 アスキー このアイテムの詳細を見る |
今週入手した本:
大野左紀子,アーティスト症候群:アートと職人,クリエイターと芸能人,明治書院 ・・・なぜみんなアーティストやクリエイターになりたがるのかという問題設定。著者もかつてはアーティストだった。なぜアーティストをやめたかについて,一章が捧げられている。近々読むべき本の最上位に。
トム・ジークフリード,もっとも美しい数学 ゲーム理論,文藝春秋 ・・・著者はサイエンス・ライター。ゲーム理論の専門家から見てどこまで正確なのか,やや心配だが,何かインスパイアされればと思い購入。
小島克典(編),プロ野球2.0 立命館大学経営学部スポーツビジネス講義録,扶桑社新書 ・・・なかには,阪神タイガースと福岡ソフトバンクホークスのマーケティング担当者の対談が。両チームとも,マーケティング楽だろうなあ・・・。そしてこの本には,団野村氏も登場する。
池袋Walker 2008 ・・・今日の夕飯は「無敵家」だった。