Mizuno on Marketing

あるマーケティング研究者の思考と行動

iBook 到着・・・しかし

2008-02-28 10:47:45 | Weblog
iBook 到着・・・しかし Air ではない。まず,これを「母艦」として使いつつ,いずれ Air を導入する予定。しかし,一昨年に買った Let's Note はまだまだ健在で,隠居させるには惜しい。Windows 用 b-mobile を更新したばかりなので,今後120時間のデータ通信ができる。だったら,状況に応じたダブル・モバイル体制でいくか・・・だけど混乱しそうだなあ・・・さらに iPod touch もほしいし・・・と思い悩む今日この頃だ。

昨日の授業では,先週に続き実務家から現場の最先端の話を聞く。インターネットやモバイルがキャンペーンに欠かせない要素になるにつれ,メディア・プラニングとクリエイティブ・プラニングが融合する方向での進化が起きている。前者だけで閉じておれば,伝統的なORの問題だが,後者が入るとそうではなくなる・・・そこに新たな研究のチャンスがある(つまり,まだ確たる方法論はない,ということ)。

そのあと最終レポートの説明。基本的に,クロス表ベースの分析をしてもらい,解決のアイデアを出してもらう。クロス表ですむなら多変量解析やマーケティング・サイエンスはいらないが,クロス表から情報を読み取れないようでは,高度な分析を使いこなせないだろう。だから,学生たちがどんなレポートを出してくるか楽しみだ。あるいは,どんな「落し穴」がありそうかも興味深い。

分析がうまい人とは,物語がうまい人だ。したがって,優秀なマーケターはいくつものクロス表やグラフを駆使して,物語を綿々と語れなくてはならない。だが,それは,「合成の誤謬」や「過剰な解釈」を招き,判断を誤らせる危険もある。そこで,同じデータから別の物語を何万回も構成して,いくつかの異なるシナリオを提示するようなことができないか・・・それがシミュレーションに期待されていることだろう。