Mizuno on Marketing

あるマーケティング研究者の思考と行動

Obama' s Mac, Hillary' s a PC

2008-02-07 22:55:17 | Weblog

見積書が2通届く。あとは事務方にお任せすべくメールを・・・だが,何の応答もなく,一抹の不安を覚える。明日確認しよう・・・。そして,ガソリンスタンドの調査設計へ。ローンや資産運用よりは,給油や洗車のほうが経験が深い。今夜中に仕様書を作り,早く見積もりを取らねばまずい。

Shuriken のバグは未解決のまま。ベンダーのテクニカルサポートからのメールで,他のマシンにインストールしてチェックしてくれといわれた時点で,ストップした。いま,そんなことをしている時間も余裕もない。技術的には正しいアドバイスなんだろうけど,顧客の立場や感情を無視している。

という点で思い出したのが,今日また Acrobat が認証を要求してきたことだ。1回目は長い文字を入れろとか電話しろとか,それだけで30分はかかりそうなことをいう。後回しにしようとキャンセルすると,また現れる。今度はネット上の認証が通って,姿を消した。だが,いつまた現れることやら・・・。

忙しいのに,そんなのやってられねえ,という要求を遠慮なくおしつけてくるベンダーには,潜在的な敵意が蓄積していく。そちらは,スウィッチングコストを高くしてあるから平気,とたかを括っているかもしれないが,こちらは機会さえあれば,ライバルに乗り換えてやろうと虎視眈々としている。

顧客の感情を無視したサービスを行っていると,負の顧客資産が蓄積していく。それは,顕在化したキャッシュフローの蓄積としての顧客資産を,裏で食い尽くしていくのだ。昔,日本史における「怨霊」 の重要性を指摘する梅原猛の本を読んだことがある。マーケティングでも,「怨み」の価値を計量分析すべきかもしれない。

だが,それは怨みをはらしてくれるものがないと実在化しない。

今日入手した本:

リーアンダー・ケイニー,The Cult of Mac,エスアイビー・アクセス ・・・変な人たちっているもんですなあ・・・。素晴らしい。

この著者のブログを見ていて,面白い記事を発見。いわく,"Obama' s Mac, Hillary' s a PC" だと。米民主党の大統領候補争いは凄まじいことになっているが。そこにこうした「文化」の違いがあるわけだ・・・。人を Mac-PC scale で判断していくと面白そうだ。日本の政治家で Mac 度が高いのは誰だろう?