Mizuno on Marketing

あるマーケティング研究者の思考と行動

わくわく,どきどき

2007-10-21 23:55:03 | Weblog
フジテレビ夜9時の「プレミアA」に日産のゴーン社長が登場,今週末から始まるモータショーで発表される,復活した GT-R を紹介していた(・・・もはや「スカイライン」というブランドから切り離されている)。番組のなかで安藤優子キャスターが,大学時代のカレシが(当時はスカイラインの)GT-R で校門まで迎えに来てくれたというエピソードを語っていた。そして,彼が好きだったのか,彼が持っている GT-R が好きだったのか,と照れ気味に自問して見せた。

クルマも恋愛も,人を「わくわく,どきどき」させる。その2つが同時に重なった場合,どちらが原因で結果なのかわからなくなるが,その連合が思い出として強く残ることは間違いない(自分に過去そんなことがあったのかどうか,最近ではよく思い出せない歳になってきた・・・)。最近,若者がクルマ離れしているというが,クルマが「わくわく,どきどき」感を生まないということだろう。GT-R は団塊の世代がターゲットだろうけど,若者にもアピールするだろうか。

ひょんなことから,エンタメの選好形成の研究について考えることになった。この「ひょんなこと」が意外と神の啓示かもしれない(偶有性・・・?)。エンタメは,映画であれ音楽であれゲームであれ,まさに「わくわく,どきどき」が本質だ。狭義のエンタメを超えて,クルマであれ家電であれシャンプーであれ「わくわく,どきどき」という軸で見ると,もっと見通しがよくなるのでは。だとすると,かなりポテンシャルの大きな視点を獲得したかもしれない。早くそっちに行かなくては・・・。

だが,そんなことよりも,自分の生活で「わくわく,どきどき」できたほうが,もっと幸福であることは間違いない。