北朝鮮がミサイルを連発し,「瀬戸際」戦術の本領を発揮している。専門家の間には,北朝鮮にとって最大の目的は現体制の維持であり,生き残りであり,すべてはそのために合理的に計算されているという見方がある一方で,最近指導者の判断力が低下している,軍部が暴走している,などという見方もある。
ゲーム論的にいえば,北朝鮮が生き残りを最重視しているとわかった段階で,彼らの交渉力は低下してしまう。だから,彼らが「交渉」の場から完全に降りたとき,何をするかわからない,という狂気を示す必要がある。米国が強硬姿勢に出たとき,自動的に破滅的な報復に出るというコミットメントを信じさせる必要がある(退路を断つ)。
だが,狂気の度合いが増してくると,こうした「交渉」を続けること自体のリスクが高まり,ゲームの枠組みを変えようという選択を相手が選ぶ可能性もある。だから,おそらくこのゲームの「均衡」は安定していない,だから瀬戸際なのだ(…これ以上ゲーム理論もどきを続けると馬脚を顕すのでやめておこう)。
狂気は武器になる(ただ度を越すと自滅する)。研究(あるいはしばしば教育)において,狂気が必要だと思うことがある。その状況で最も合理的な意思決定をしているだけでは,よい研究は生まれてこない。マッド・サイエンティストになること…ただし,それには二種類ある…「狂っているがすごい人」と「ただおかしい人」。
ゲーム論的にいえば,北朝鮮が生き残りを最重視しているとわかった段階で,彼らの交渉力は低下してしまう。だから,彼らが「交渉」の場から完全に降りたとき,何をするかわからない,という狂気を示す必要がある。米国が強硬姿勢に出たとき,自動的に破滅的な報復に出るというコミットメントを信じさせる必要がある(退路を断つ)。
だが,狂気の度合いが増してくると,こうした「交渉」を続けること自体のリスクが高まり,ゲームの枠組みを変えようという選択を相手が選ぶ可能性もある。だから,おそらくこのゲームの「均衡」は安定していない,だから瀬戸際なのだ(…これ以上ゲーム理論もどきを続けると馬脚を顕すのでやめておこう)。
狂気は武器になる(ただ度を越すと自滅する)。研究(あるいはしばしば教育)において,狂気が必要だと思うことがある。その状況で最も合理的な意思決定をしているだけでは,よい研究は生まれてこない。マッド・サイエンティストになること…ただし,それには二種類ある…「狂っているがすごい人」と「ただおかしい人」。