クアトロに今日モンドールが到着。
このモンドールが届くとまた新しい秋がやって来たなと実感する。
このモンドールとは黄金の山という意味である。
フランスとスイスの国境沿いのジュラ山脈にある山だ。
そのモンドールという山でフランスとスイスの両国で作られているウォッシュタイプのチーズがこのモンドール。
もみの木の一種エビセアの樹皮に包まれている。
このモンドールというチーズは暑い夏場には向かないチーズのため毎年8月15日から3月15日までしか作らないことになっている。
そして、8月に仕込んだチーズが今の時期に出来上がり、その新物に季節の訪れを感じるわけである。
ベールに包まれたこのモンドールの真ん中のトロリとしたところをスプーンで取り出す。
そのスプーンを口に含むとカスタードクリームのような濃厚なミルクの旨味が広がる。
そしてチーズを包むエビセアの樹皮の香りは、アルプスの山の香りを思わせる。
モンドールはチーズの女王と呼ばれるが、その表現に見合う美味しさだ。
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