クアトロの父が学生のころ、深夜放送で“座頭市シリーズ”を観ていた。
映画の中で市つぁんは、旨そうに酒を飲む。
とっくりとおちょこを耳の高さに挙げる。
とっくりをおちょこの口にカチンと当てる。
耳で聞きながら酒を注ぐ。
トクトクと、潔いつぎ方だ。
おちょこになみなみ注ぐとピタッととっくりをおろす。
おちょこに吸い付き一気に飲む。
「いやー、ありがてえな」
「うめーな」
などと独り言。
クアトロの父も、目をつぶって酒を注ぐ練習をしたものだ。
クアトロに燗酒用の酒が入荷した。
醸し人九平次の“火と月の間に・雄町に”だ。
燗と云う時を解体し、火と月の間にと付けたお酒。
フランス・パリの三つ星レストランにオンリストされる作り手だけに、洒落た名前の日本酒。
秋・冬だけの限定販売のお酒。
変わったイタリアン、クアトロならば、燗酒も飲める。
“火と月の間に”を燗酒で試してみよう。
「いやー、ありがてえな」
「うめーな」
などと独り言が出るかもしれない。
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