クアトロのシェフの成人式の時のこと。
その日は、大雪の成人式だったが、クアトロの父は大雪よりも、一本のワインが気がかりだった。
昔ボルドーへ行く機会があった時に、ボルドーで手に入れた「シャトー・ムートン・ロートシルト」。
シェフの生まれた年のワインで、成人の日に開けるのを楽しみにしていた。
「自分と同い年のワインが、成人の証として飲めるなんて、なんて素敵なんだ」
とか、喜んで貰えるかと思いつつ、楽しみにしていたこの日のこのワイン。
しかし、息子であるクアトロのシェフは、そんなワインより友達と集まることが大事だったようだ。
「父ちゃん、飲んじゃっていいよ」
まあそもそも、クアトロの父が自分で飲むのが楽しみだったのは事実だ。
それでも、自宅で10年以上寝かしたこのワインの味は、立派に成人していてとても美味しかった。
そして、今年成人を迎える1999年生まれのワインが、クアトロの父のワインセラーに眠っていた。
「カロンセギュール1999」である。
成人のお祝いに飲みたい方、お譲りします。
クアトロで飲んでも良し、持ち帰っても良しです。
15000円(税込)で、どうぞ。
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