ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

秋の夜長のワイン~ファルネーゼ・ペコリーノ

2014年10月27日 | ワインの話

Photo クアトロには、美味しいチーズが色々と揃っている。
刺身で食べたいカマスも入荷している。
チーズにも魚にも合うような爽やかなのだがコクのある白ワインを飲みたい。
そこで、おすすめなのは、イタリア・アブルッツォの土着ブドウから造った「ペコリーノ」という白ワイン。
アブルッツォ州を代表するワインメーカー、ファルネーゼが造る白ワインだ。
ファルネーゼ家は、イタリア中世の名家であり、そこに嫁いだオーストリーの王女マルゲリータ妃がこの地にワイン産業を興した。
そのマルゲリータ妃の意志を継いだのが、このファルネーゼの名前を貰った造り手である。
すでに赤ワインは世界的にも高い評価を得ているが、このペコリーノと云う白ワインも旨い。
フルーティさと、しっかりとした酸が心地よく、魚介料理にもチーズにも良く合う。
また、このペコリーノとはイタリア語の羊という意味だが、羊が食べていた野生のブドウをワインにしたと云う説と、中世の基幹産業であった羊の放牧が、北から南に移動する際に、ブドウの苗も羊飼いが運んで売っていたと云う説がある。
クアトロの父は後者の羊飼いが伝えた苗に魅力を感じる。
そして、このファルネーゼの造るノヴェッロ(新酒)もいよいよ到着の季節である。

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