ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

余韻が素晴らしいチーズ

2010年06月28日 | チーズの話

Photo スペイン・ラマンチャで作られる“オベハ・アル・ロメロ”は表面をローズマリーで包んだ羊乳チーズだ。
羊乳ならではのきめの細かい乳脂肪のコクと甘みに、爽やかなハーブの香りが素晴らしい余韻を楽しませてくれる。
名作「第三の男」のラストシーン。
ウィーンの並木道をアンナがこちらに向かって歩いてくる。
脇で男がアンナを待っている。
アンナは男に見向きもせずに通り過ぎていく。
男はゆっくりとタバコを吸う。
セリフや解説はなく、切ないメロディーが流れるだけ。
この後、男はアンナを追って行くのだろうか、このままアメリカへ帰るのだろうか、最高の余韻を残す名画だ。
オベハ・アル・ロメロの爽やかな余韻がのど元を過ぎていく。
片手には白ワインが注がれたグラスがある。
この後、男は・・・。

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