ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

どげんかせんといかん

2007年12月03日 | ワインの話

S とある雑誌で低価格でも美味しいワイン国別ランキングがあった。イタリアの白ワインでは「フラスカーティ・スペリオーレ・セッコ/ポッジョレ・ヴィオルビ」(写真)が第一位だった。クアトロで扱っているワインだった。第一位でも低価格でとなると、セールストークには使いづらいものだ。低価格で美味しいワインばかりを探しているクアトロとしては、胸を張っても良さそうだが、原価が知れると夢が無くなるのもお客様の心理かと思う。
昔、クアトロの父がイタリア・ワインをかじり始めた頃は、イタリアの白ワインはこのフラスカティーとソアベとオリビエート、ガヴィ、ヴェルディッキオ、エスト・エスト・エストなどでイタリアの白ワインを全て知ったつもりでいた。フラスカティーなどは、無色透明で水っぽい味で、決して良い印象は無かった。その他のイタリアの白ワインにもそれぞれ良い印象は少ない。必然、イタリアの白ワインには魅力を感じなくなった。
現在、イタリア・ワインの品質は急激に飛躍した。白ワインも例外ではない。白ワインで引き金となったのは、国際品種シャルドネがイタリアに根付いたことだ。ヨーロッパも統合され、ワインではフランスとの競争力を付けなくてはいけない。どげんかせんといかんという力が沸いた。そして、フラスカティーなどの地品種を使ったクラシックな銘柄も品質を向上させるメーカーが増えた。クアトロの父もそっと目を閉じて先入観を捨ててイタリアの白ワインを見直さなくてはならない。

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