愛しきものたち

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福井県 旧名田庄村の茅葺薬師堂

2016年07月19日 | 茅葺き屋根(上懸け屋根を含む)その他

 

名田庄道の駅からすぐ近く、納田終 (のたおい)白矢(しらや)集落最奥に建つ茅葺きの薬師堂。

この地名田庄納田終は平安時代の有名な陰陽家・「安倍晴明」 を始祖とする土御門家 (つ ち み か ど け) ゆかりの地として知られ・・・

薬師堂の裏を奥に詰めた谷川沿いには、応仁の乱の戦火を避けて京都より移住した陰陽道宗家安倍家3代の墓所がある。

そんな薬師堂は文治3年(1187)に開創されたと伝わる増福寺の薬師堂であった。

弘安2年(1281)不審火を出し全焼、現在の薬師堂は元和3年(1617)の棟札写しがあったといわれ江戸初期の建築だと考えられている。

最近茅葺き屋根が葺き替えられたのか端正な屋根は一重入母屋造・ 桁行5間・梁間4間・平入の建築で四周に緑が設けられている。

  

若狭とは言え、京都北山に近くその建築意匠も京都・北山型と呼ばれるものを踏襲していて、江戸時代の雰囲気を留める茅葺きの寺院建築として貴重です。

撮影2016.3.8



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