前回紹介の杠葉尾町(ゆずりおちょう)から、国道421号線を少し麓の方に引き返すと黄和田町、その先で愛知川を右岸に渡りUターン気味に県道を遡ると目の前に茅葺き屋根が見える。
この集落の呼び名は分からないが、現在では政所の入口に当たる場所、古くは単立した集落だったろうに??
集落の北端、新道と旧道が交わる低い谷地、小さな茶畑を背に寄せ棟に瓦葺き箱棟を載せた茅葺き民家が建って居る。
片妻を中二階の棧瓦落棟とし、前後にも棧瓦の庇を迫り出している。
片袖、落棟側から見ると、伊賀辺りでよく見かける特殊な妻処理をしている。
これは中二階に改造のため、こんな形に成ってしまったのだろうか???
片側、葺き降ろしの妻の破風は小さく、東近江地域で良く目にするふっくらせり出した葺き方に成って居る。
こちら妻側から見るとなんとも趣ある姿をしている。
撮影2013.6.23