昨日に引き続き加茂町の茅葺き民家・・・、今回は木津川左岸域奈良県と境を接する京都府最南端の当尾(とうのお)地区で見つけた茅葺き屋根民家。
JR加茂駅から南方へ約3.5km、南都仏教の教学の地であった当尾は浄瑠璃寺や岩船寺で名高く、又、野仏石仏の里としても全国的に名を馳せた歴史の里山でも有る。
そんな当尾の入口にも当たり、現在廃校と成って居る旧当尾小学校の近く、山蔭に隠れる様に大きな屋敷を持つ茅葺き民家がある。
石垣に柴垣、玄関へは四脚門、その脇には現在使われていない納屋仕立ての長屋門。
門までの道がまた風情が有り、まるで高級料亭を思わせる。
主屋は大和棟の大きな茅葺き屋根、向かって右、東側は鋭角の切妻大和棟の棧瓦の落ち棟に煙り出し館を乗せる。
左、西側は入母屋形式としているが屋根の規模が大きく庄屋豪農クラスの佇まい。
奥座敷前にはそれなりの庭が有り腰板塀と簡素な門で仕切られて居る。
この当尾地域には何度となく通って居るがこんな処に茅葺き屋根が残っていたとは・・・、茅葺き屋根を本格的に撮りだして今回初めて気がついた。
撮影2013.2.17