滋賀県の湖東や湖南の山に関係の深い地域では山ノ神神事が現在でも色濃く残っていて非常に興味深い。
湖東湖南地域の山ノ神神事の特徴として男女の股木人形と「ふんぐり」「ふんどし」などと呼ばれる陽物を模したワラヅトの供物。
栗東市上砥山は市街から南方行へ約10km足らず、金勝山へと続く歴史深い里山集落ですが,近くの山々は中央競馬のトレーニングセンターやゴルフ場に変わり、その宿舎などが林立、静かな里山風情は見るべくも無いが山ノ神神事は絶えることなく続けられている。
上砥山の山ノ神神事は毎年旧暦の1月1日から7日に掛けて行われという大掛かりなもので、6日目の夜には股木で作ったオッタイ(男体)メッタイ(女体)と呼ぶ男女両神の嫁入りと呼ばれる神移しが行われ、オッタイ(男体)メッタイ(女体)の両神は合体して祭壇に置かれるようです。
上砥山には2カ所の山ノ神場があるようですが今回見られたのはそのうちの一つ、トレーニングセンターの宿舎の建ち並ぶ公園脇に少し残った小さな林の中にある山ノ神場の物です。
この場所は山の神を祭るにはまったく似つかわしくないように思うけど、これも世の流れ・・・・・、しかしチグハグ感は否めない。
小さな林の中に石柵で囲まれた檜の神木が在って、その根元に菰と篠竹でしつらえた素朴な祭壇があり、中央には股木で造ったオッタイ、メッタイが合体して置かれ、脇には2個のワラヅト、又酒樽を模した竹細工。
昼間から見るのも憚るような具象的な形態では在るけれど、五穀豊穣、子孫繁栄の象徴として祈願されているという。
オッタイがメッタイを背後から突き上げているように見える姿に思わず失笑せざるを得ないがそれは不謹慎この上ないことかも??
(メッタイの顔が見えないから、多分向き合っているようだが??)
撮影2009.2.14
(山ノ神のMAPに関しては敢えて、場所の特定をしていません。参考程度の位置です。)
習俗が伝承されているのは
実に素晴らしいですね
一見具象的すぎて
それこそ昼からでは憚られるようでも
昔の子供たちはこうしたことで
いろいろなことを覚えてきたのかも
まんなかのカワラケは
わざと割るものなんでしょうかね?
こういうものは、部外者の訪問を喜ばれないし、またまた辺鄙なところが多いので滅多に人と出会うことがないので、場所の特定だけでも骨がおれます。
やっぱり行政経由が近道かもですね。
割れたカワラケにどういう
意味が有るのかは不明です。