愛しきものたち

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伊賀・柘植の勧請縄。

2007年02月11日 | 勧請縄:山の神:野神:人形道祖神

 


三重県の伊賀地方にも勧請縄の行事の残る地域が何箇所かある。


伊賀の柘植地域は滋賀県の甲賀と接していて、共に忍者の里として知れ渡っている。



甲賀の先は滋賀県琵琶湖の湖東地域で、距離的にはそんなに遠くない地域ですが、勧請縄は趣をまったく異にしていて面白い。


伊賀地方の勧請縄に吊り下げられるのは、すべて藁細工で、なべつかみや、環、ちりとりなどと面白い。


地域ごとに少しずつ、下げられるものには差があるようだが、どこにでも使われているのは鍋つかみ。


これは、福をつかむという語呂合わせになっているようです。



中柘植の在所を流れる倉部川の谷間に長い勧請縄が渡されていて、米俵や、なべつかみの藁細工が吊るされている。



岸は高い急斜面でこの勧請つりはかなり困難な作業だろうと思われました。




ここから東のほう、柘植町の岡鼻集落入り口に流れる勧請川にも勧請縄が渡されていて、ちょっと大雑把ながらも、


なべ掴みなどの藁細工が吊り下げられている。




伊賀地方では、勧請縄は川の谷間にかけられていて、川から災いが入り込み、川から福が逃げていくといわれ、それを防ぐための道切としての意味が大きいのかもしれない。


撮影2007.1.21


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