JR東海道本線の野洲駅から程近いいところに市三宅と云うところがある。
もちろん三宅はもともと屯倉であって、いつの時代かに字だけが変わってしまったようです。
遠い遠い昔に市の在った屯倉という意味なのでしょうか??
この野洲町あたりも勧請縄の多い地域で幹線道路を走っていても見かけることがあるところです。
市屯倉の集落の少し東外れにこの屯倉神社の鎮守の森があって、ちょうど雪の降りしきる中で広い境内は厳かな空気の中で森閑としていた。
石の鳥居をくぐって境内の中央辺り、両脇の杉の木の間に一見ちょっと風代わりな勧請縄が掛けられている。
縄の中央に丸い竹笊をつり、その背後に何本もの割り竹を十字に組んでいる。
これは闖入者を防ぐバリアとしての意味を持つものに違いないのだろうけど、ちょっと不思議な形です。
竹の十字は多分ドーマンのしるしでもあるのではないでしょうか??。
両脇には梯子上の小縄が6対と7対吊り下げられそれぞれに常緑樹の小枝がつけられ、今年が閏年であることを認識させられる。
造形的にもよく整った美しさを持っている縄です。
撮影2008.2.10