<桜のない吉野山金峯山寺>
一目千本、桜の花で名の知れた吉野山はシーズンには押すな押すなの大賑わい、その季節が良いのだろうがとてもその人混みに入る事は出来なくて季節外れの九月中旬、金峯山寺を訪れた。
吉野町役場前から吉野川を越え、一気に対岸の吉野山に登る。
金峯山寺の参道には懐かしい風情の土産物屋・・・・
くいもの屋などがズラッと軒を連ねている。
参道は細いながら車も人も参道以外の道は無い。
明治以前は大名といえども、馬を下りなければならなかったと伝えられる金峯山寺の総門「黒門」。
金峯山寺銅鳥居は、東大寺の大仏を鋳られた銅の残りで建立されたと伝えられているもので日本三鳥居の一つとされているようです。
銅鳥居を潜れば正面頭上には蔵王堂の屋根が聳え立つ。
豪快な仁王門。
国宝の蔵王堂・・・シーズンオフならこんなもん。
本尊、蔵王権現(ざおうごんげん)は役小角(えんのおづぬ)が桜の木で彫ったとされ、これより桜は吉野の神木となり、こぞって苗木が寄進された。
境内少し下方にある妙法殿、吉野朝宮跡。
吉野土産で有名な「陀羅尼助丸」を扱う藤井利三郎薬房。
古めかしい店舗に商標マスコットの三本足蛙。
ちょっと懐かしい匂いの民家・・・、横で茶店風に商いをしている。
春は桜のビューポイント近くにある「吉野水分(みくまり)神社」、「みくまり」が「みこもり」と訛り、子育ての神として信仰されてきた。
下千本駐車場からここまで約4km、足らず、あちこち寄り道してたら2時間近くも掛かてしまう・・・・。
この奥に、「奥の千本」が在ると言う・・・。
吉野山は、大峰山を経て熊野三山へ続く山岳霊場・「大峯奥駈道」の北端にあたり、「紀伊山地霊場と参詣道」として世界遺産に登録されている。
撮影2009.9.14