甲賀市にあっても再北端の地に有る土山町大河原は、東海道五十三次の土山宿跡から国道1号線を暫く東進、猪鼻交差点で左折、県道507号線で道なりに15分ほど走った大河原集落のはずれに鎮座している。
この地は日野町方面から延びる鈴鹿スカイライン(県道477)と合流する所で、僕が訪ねた1月17日にはこの大河原から先の鈴鹿越えのスカイラインは冬季閉鎖になっていました。
鈴鹿山系の山懐にあって4~50軒が軒を連ねる山里で、神社の境内にも少し雪が残っていました。
この地の若宮神社は、小さな集落の鎮守という小さな神社ではではなく、この日も絶え間なく参拝者を見かけたほどでした。
勧請縄は南側の脇参道、石鳥居をくぐったところ、左右の勧請木の間に掛け渡されていました。
太縄の三箇所に藁房を付け、真ん中の房には榊の枝が付け下げられており、太縄には願いを書いた多くの板札が突き立てられています。
又、太縄は両側勧請木に巻き付け地上まで下ろされ、尚、何重にもぐるぐる巻きにされて居て、そこにもそれぞれ何十本もの木札が突きたてられていました。
こういう形式の勧請縄はここで見たのが始めてです。
この若宮神社は甲賀武士の一つ、大河原氏の祖である足利又太郎を祀っていて、商売繁盛、選挙の神様として知られており、各地から熱心な参拝者が訪れるという事です。
撮影2009.1.17