愛しきものたち

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民家博物館 越前敦賀の民家(旧山下家住宅)

2014年11月06日 | 茅葺き屋根(上懸屋含む)大阪府

越前敦賀というには少し違和感の在る滋賀県境、湖北に近い山間集落の「杉箸」から移築された茅葺き民家。

杉箸集落は日本海敦賀湾岸の敦賀市街より南東方向に約15km弱、北陸自動車道「刀根PA」に近いアクセスの悪い山間僻地。

しかしこんなところにまでグーグルビューの車は入り込んでいて画像を提供してくれる。

僕もこの地は2~3度訪ねているが、田舎好きの人間には・・・・全く俗化の匂いもなく、ゆったり落ち着ける土地でした。

しかし茅葺き屋根は全て覆いが懸けられ、現地で茅葺き屋根を見る事は出来ない。

昭和38年(1963)この地に在った旧山下家住宅は民家博物館の地に移設された。



この地域は日本海からの風の通り道、越前から湖北へかけての大豪雪地、急な屋根勾配を持つ葺き下ろし屋根だった。

正面から見れば殆ど窓口のない荒壁下屋に両入り母屋茅葺き屋根を載せている。

建物の特徴的には越前日本海側よりも湖北型民家の典型を示し、所謂平入の大浦型の民家そのもの。

外壁は柱を土壁に塗り込める大壁(おおかべ)造りで、豪雪に耐えられるよう太い豪快な梁組に成っている。

家の中央に出入口があり、右に厩(うまや)左に炊事場があり、中央がクチノマ、右側が座敷になっています。

囲炉裏のある手前の部屋は床が一段低く張られ、土間との間仕切りがありません。

かつてここは床を張らずに土間の上に籾殻を敷き詰、その上に筵を敷き、信濃秋山の民家と同じ土座住まい。

因みに建築年代は江戸時代後期と言われて居ます。

撮影2014.1.11



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