本堂脇から簡素な庇を突き出した覆屋に安置されている地蔵さん。
我が山城からはチャリでも走る距離、川一つ山一つ越え生駒への入口、旧街道南田原の交差点脇の法楽寺。
法楽寺は近く岩蔵寺の末寺で「子安地蔵」を本尊としている。
<グーグルストリートビューより>
15年ほど前、付近が今ほど開発されていなかった頃、確か隣の「そば処」も、道を挟んだ前の家も茅葺き民家だったが・・・・・それでもこの一画は往時の姿を良く留めていて懐かしい気分にさせてくれる場所。
石仏は、地蔵としては数多くない舟形光背を負う地蔵菩薩坐像石仏。
背の高い切石基台に据えられた地蔵石仏は高さ1m足らず、舟形光背の先端を欠いている。
石仏は風化摩耗が激しく顔容も定かで無い程どにツルツル・・・・、これは信仰篤さのバロメーターなのかも???
寺伝によると、法楽寺の創建は江戸初期、石仏はその様式から室町後期の造立・・・元はどこに在ったものやら・・・・。
脇に在る山型六字名号板碑も天文十一年(1542)の銘があり無室町後期・・・
ひょっとしてこの寺は墓守寺としての創建だったのだろうか??
撮影2012.6.3