旧信楽町国道307号線と国道422号線交差の直ぐ脇に見える茅葺き屋根。
宇治田原から府県境の裏白峠越すと滋賀県甲賀市、その先もう一つ裏白トンネルを越し信楽町下朝宮に入る。
ここは琵琶湖から流れ出す「瀬田川・宇治川」所謂「石山寺」方面からの分岐点、ここから先伊賀方面や奈良方面へと山越え道が続いてる。
宇治田原方面から来ると、交差点手前の左手、三軒が軒を連ねる真ん中、こんな目立つ場所に茅葺き屋根の民家が残って居る。
脇にはそう古くない納屋と昔ながらの便所が見える。
広く大きな何もない「かど」、その昔この「かど」では刈り入れた「籾」を「筵」いっぱいに広げた事だろう・・・
しかしこんな場所で良く残ったもんです・・・・・、最近は新名神信楽ICから大阪方面への抜け道として大型車の往来もめっきり増えている。
正面から見る茅葺き屋根は・・・、もうそろそろ限界に近い。
屋根は寄せ棟に近い入母屋??破風は杉板に何の意匠もない煙出しの丸い穴を空けている。
庇は棧瓦で四方に廻り、軒下「門口(かどぐち)」には信楽狸が留守番役・・・・、一般庶民の田舎屋風情。
建物自体もかなり傷みが激しく・・・もう永くないかも??
近く朝宮には茅葺き屋根も多かったろうに、ほかは全てカラートタンで覆われている。
これはこれでまた良い物ですが・・・・・。
撮影2013.2.11