愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

宇治市白川 白山神社

2015年08月11日 | 神事:行事:寺社: 仏像

嘗て、藤原頼通の娘・四条宮寛子(後冷泉皇后)が建立したという「金色院」の鎮守社として祀られていた。

現在寺は無くなり金色院遺構として惣門、とこの白山神社が残された。

白山神社は金色院総門から奥に約200m背後の山裾を登った中腹に鎮座・・・往古境内からは華やかな金色院の堂塔伽藍が一望のもとにあったのだろう??

鎮守社となる前、元々「白山神社」は八世紀後半に疱瘡(ほうそう)が流行した時に、その治癒を願って創建されたと伝えられている。

石鳥居とせせらぎを渡る石橋を越えると携帯までは一直線に急な石段を登る事になる。

正面には重文指定の茅葺き拝殿・・これは建治3年(1277)に建立されたもので、宇治離宮の遺構と伝えられている。

我が山城でも茅葺き拝殿は僕の知ってる限り後一箇所のみと成ってしまった。

拝殿奥の一段上がったところに鎮座する本殿・・・・一間社流造銅板葺

因みに祭神は伊邪那美尊(いざなみのみこと)で堂内には藤原時代の伊邪那美尊坐像(重文)を安置していると言われて居ます。

 

宇治市街からはいくらも離れていないが一山隔てた谷間集落に有り、観光客もここまでは足を伸ばさない。

撮影2015.7.24