集落を見下ろす小高い丘の上に、この地方に多い両墓制の墓地があり、その一角に野晒しの可愛い一石六体地蔵が置かれて居る。
下笠間は以前、このページの茅葺民家でも何度か取り上げた僕のお気に入りの場所・・・・・。
小高い墓地丘の頂上には山桜の老大木が有り、隠れた桜の名所として知られて居る。
老山桜の根元から一段下がった樒の根元に隠れるように写真の様な一石二段六躰地蔵と小石仏が置かれて居る。
頂部を少し山形に加工した板石状自然石表面を、枠取りした二段の方形を彫り下げ、中に三体づつの六体地蔵立像を中肉彫りで刻み出している。
総高70~80cm、六体共に形式化簡略化の進んだ像容・・・・
まるでちょっと笑顔のこけし人形を上下に並べ、草深い辺鄙な山里の野仏を地で行く素朴さが嬉しい。
山桜の老大木根元にも小石仏や古い墓石の集積。
撮影2014.4.29