奈良市旧田原村の南端、鄙びた山間集落「長谷町」に唯一残された茅葺き民家。
奈良市街方面から来ると旧田原村の中心、田原小学校手前の交差点を右折、約3kmも南進すると天理市山田町と境を接する「長谷町」に着く。
良く通る道だが今まで全く気付かなかった・・・・それもその筈、田原方面から走って来ると屋敷の裏側を正面に見る事に成り、写真の様な覆懸け屋だけを観る事になり振り向きもしなかった。
しかし今回、集落の鎮守「日吉神社」奥の山中にある「塔の森」へ行っての帰り道、いつもと逆方向へ走ると目の前に大和棟茅葺民家。
近頃よく見掛ける正面茅葺き裏屋は覆懸け・・・・計算通りには行かないだろうが、葺き替え材料や手間代の事を考えるとこれもしょうがない。
両妻に窪み高塀を設け、両翼に落棟・・・・・・母屋の茅葺き屋根は最近葺き替えられたのだろう??揺るぎない美しさを見せていた。
撮影2013.7.13