プン吉 punkichi の台所★海外遠征大好きな、完全禁煙南国料理店「島結」は飛ぶ!

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3.11からはや5年 、そして「チェルノブイリの祈り」「福島の祈り」

2016年03月13日 | ぼやき
ぼやきと言うにはちょっと重いテーマなのですが…
昨日の仕込み中、ラジオを聞きながら手を止め黙祷
あの日のことは忘れられないし、忘れません

最近読み始めた本があります

「チェルノブイリの祈り」

1986年、ソビエト連邦だったウクライナで原子力発電所の事故が発生
この時何が起こったのか?
巻き込まれた人々、また事故後のチェルノブイリに住み続ける人の証言集です
訳された言葉ではありますが、語り言葉は胸に響きます


つい最近の朝日新聞、福島県須賀川市で農業を営む樽川和也さんが方言そのまま、自分の言葉で語る記事を読み、ああこれは「福島の祈り」だと思いました
東京電力福島第一原発の事故が発生、田畑も高濃度の放射能で汚染されてしまいます
野菜の出荷停止命令が出されショックを受けた父親は自ら死を選んでしまい、樽川さんの苦悩がはじまります
訴えを起こし、東京電力とは和解しますが焼香には来ず、一枚のファックスが送られてきただけだったそうです
ドキュメンタリー映画「大地を受け継ぐ」にも出演し、自らの思いを語っています

私達は自分の意思で決められることと決められないことがあります
大惨事が起きた今でさえ、原子力発電所再稼働と言ったとても重要な問題に個人の意見など全く反映されません

農業一筋、真面目にやってきたのに、生きていく事とはかくも過酷か、そう思った樽川さんの父親は命を絶ってしまったのでしょう

3.11のすぐあと、計画停電が行われていた頃にテレビ番組で堀江貴文氏と片山さつき氏が
いくらでもどんどん電気が使えるのが先進国なんだ
と言っていましたが、果たしてそうでしょうか?
その代償は誰が背負うの?

「チェルノブイリの祈り」
発電所の火事だと言われ出動していった消防士達がまず犠牲になります
何も知らされないまま、この消防士達の治療看護にあたった病院の医師や看護士も後にみな亡くなってしまいます
事故直後何も知らず中に入った人は行方が分からないままで、固くコンクリートで固められた発電所内に今も眠っているのだそうです

津波は自然災害ですが、原子力発電所事故は違います
そもそも地震大国の日本語には向かない発電方法です
遠い国で昔起こった事が、日本でも起こってしまいました
これからも起きる可能性は非常に高いと思います

ここ数年海外に旅して感じる事ですが、先進国の奢りがその後に続く国々へと続いていくと思いませんか?
消費し続けてこそ国が潤い、国民が幸せになる
物作りをされている方は消費して欲しいと思う事でしょう
でも本当はただ消費して欲しいのではなく、大切にして欲しい、美味しく食べて欲しいというのが本音ではないですか?
過度な消費には感謝も尊敬も愛着もなくなってしまうのです
私自身も思うところがあり、反省したり熟慮したりする毎日ではありますが…

本当に大切な事とは、みんなが心安らかに暮らしていく事ですよね
理想であっても、個人個人の思いが反映され、議論される社会でなければいけないと思っています





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