プン吉 punkichi の台所★海外遠征大好きな、完全禁煙南国料理店「島結」は飛ぶ!

台所は料理するだけの場所でなくいろんなことを思う場所♪南国料理・泡盛の店「島結」からのお知らせもあるよ

懐かしい日記発見

2013年03月19日 | 毒バリ
すごく懐かしい日記(絵日記?)を発見!
ずっと探していたものなんです

2002年~2003年、私はインドネシアのバリ島に住んでいました
ウブドで16人のスタッフとカフェレストランを運営していたのですが、生活習慣の違いや日常のもろもろの出来事が私の身体や心を苦しめていました
もちろん今思えばそれも笑える出来事だったりするわけで…

そんな出来事の一部をちょっと紹介します

これは題名「死体シリーズ」


死体1.ねずみ
日本では考えられませんが天井と壁に隙間があるんです
で、もっと考えられないことに、そこに太ったねずみが挟まって、
抜けられなくなってそのままお亡くなりに…
異臭を放っていたのを処理するのを任されたロビ君の顔も書いてあります


死体2.猫
ねずみの次は猫、縁側のような小上がり席の下に猫がお亡くなりに…
前の日にツチガエルを食べたか、食べようとしたか?
よくあることのようですが、何もここで倒れなくても…


死体3.大型ヤモリ
ねずみホイホイ(粘着式ネズミ捕り)の上に、半死半生の大型ヤモリ(体長20センチ)ちゃんが…
まだお亡くなりになってはいませんでしたが、はがして逃がすことも出来ず…そのまま捨てるしか…


死体4.合鴨
バリではbebekと呼ばれています
鴨肉はとても美味で、神様へのお供えにもなるほか、バリ料理としてもメジャーな食材です
鴨屋さんに連絡すると、〆て羽をむしり内臓を除いたものが届きます
料理されるためにお亡くなりになっています


死体5.人間
バリは事故が多いんです
運転もめちゃくちゃだし、バイクは家族で4人乗りなんて当たり前、
祭事用の民族衣装を着けていれば神様が守ってくれるのでヘルメットはいらないと考えています
ある日、サヌールのバイパスに人だかり…嫌な予感が的中
道路に横たわる男性の頭に新聞がかけられていました
そして血が…
人事ではない恐ろしさを感じました
沢山の観光客が亡くなった、あのテロの日も忘れることは出来ません


死体6.自分達
当時は身も心も疲れきっていました
だからこんなことを描いたのですね~半分お笑いにしていますが…
右から私、店主、知人の日本人社長の3人です


この子は死体処理係のジェローさん
1番のねずみ、2番の猫、3番のヤモリは彼女が処理してくれました
すごく美人なんですが、にっこり笑いながらゴキブリを素手で潰すという素敵な女性でした
一番のホラーは彼女だったりして…


毒たっぷりのバリの人々をちょっと皮肉をこめて描いた絵です
我ながら良い出来だと今思います
バリダンスを踊る人、カル~いサーファー、乞食を職業にしている親子、お供えの大きさを隣の人と比べている女性、皮膚病の犬などバリのどこにでもある風景
今コレを描けといっても描けません、毎日見ているからここまで表現できたんだなあと…

10年も前のことですが、日記を見つけて思い出すことが山ほど!
いつか本でも書いて、どなたかに映画化してもらいたいくらいです
笑えて泣けて心捻じ曲がる作品になること間違いなしです

異国のお洗濯

2010年07月23日 | 毒バリ
今日、本町のベーカリー JACOMO'S で、ひょんなことから破けた下着の話になりました

思い出したのはバリ島生活時代の事…

バリではホテルに住んでいました
ホテルと申しましても、皆さんが想像するようなリゾートホテルでもビジネスホテルではありません

3階、非常口のドアを開けると、非常階段も何もない…真下にはガラスの破片や瓦礫が重なっているゴミ捨て場
非常時に飛び降りたら、こっちほうが大怪我でしょー!
ま、そういった類のホテルです

で、洗濯機などない生活ですので、身の回りのものは手洗い
下着のようなデリケートな薄いものを手洗いし続けると、簡単に穴が開きます
そう、私は穴の開いた下着を身につけて生活してたんです(笑)

買えばいいじゃないか
とおっしゃるかもしれませんが、これがなかなか大変で…
当然ですが自分が慣れ親しんだメーカーのものはまず手に入りません
なぜかバリって下着は妙に派手
ツルツルの化繊とゴワゴワのレースでできたセクシーなタイプ???
のものばっかり…品質もデザインも多様な日本の「下着環境」で慣れた私にとっては、全く買う気にはなれないわけです
男性の下着もブリーフが主でしたから、トランクス派の店主も破れパンツでしたね(笑)


バリにはクリーニング屋ではなく、お洗濯屋さんがあります
Tシャツ、ジーンズ、靴下、下着だって洗ってくれます
街角の洗濯屋さんならTシャツ1枚10円~20円くらいでしょうか?
ホテルなら30円~50円くらいだったと記憶しています

で、洗濯物にはすべてアイロンがかかってます
とてもとても香りのキツ~イ芳香スプレーをかけてアイロンするので、これがもうたまらない仕上がり具合
おまけに何でもアイロンなので、ジーンズにもプレスが…しかもセンターライン…!!!

白い洋服を洗濯に出すと、グレーになって戻ってきます
なぜかって?
洗濯の水の色ですよね~
洗濯すると何もかも色がくすむ…

まあ、普段着ですから文句は言わない
大事な洋服は自分で洗えばいいいんです

バリ時代に来ていた服は、さすがにもう少なくなりましたが、簡単に見分ける方法があるんです
くすんだ色はもちろんだけれど、洋服についている首元のタグを見ます
ブランド名とか、サイズ表示になってるあれです
「302」「115」
何の番号でしょうか?

ホテルの部屋番号です

ホテルのランドリーに出すと部屋番号がボールペンで書かれて戻ってきます
これ、日本じゃありえない!
まあそのランクのホテルにいたということなんですが…
滲んだボールペンのインク数字を見るたびにバリの日々を思い出すと言うわけです

店主のが思い出す私のバリでの姿は、
バスルームの洗面台で
五本指ソックスに手の指を突っ込んで
石鹸を泡立てて擦り洗いしている姿
だということです


いや、この方法、本当に綺麗になるんです
今でも時々こうやって靴下を洗っていますから
頑固な汚れには、手袋式洗濯!



あるフランス人男性のお話

2007年08月31日 | 毒バリ
バリでお店をやってるときの常連さんで、日本語のできるフランス人男性がいた

彼はかつて日本人の奥様と奈良に住んでいたとかで、当然日本のことには詳しく、日本酒大好き、和食大好き、自分の前世はサムライだったんだと決め込んでいる

ウブドにある自宅はプール付きの素敵な豪邸




これは彼が自分で設計し、いい加減に働いてしまうインドネシア人の大工の尻を叩きながら完成させた

「あの人たちは見ていないと何をやるかわからなぁいのでぇ、タイヘンでしたぁ~」

ちょっとフランス語っぽい日本語が優しい感じ

実は彼はフランス領カリブと、自国パリにも自宅があるんだそうな…
お母さんは今もカリブで暮らしているって…
CARIB,PARl,BALIですか…

ほ~

お金持ち…なんですよ

でもだからって彼の生活がキンキラキンなわけじゃない
バリではお土産物屋さんで売っているような普通のTシャツと短パンだし、日本に来るときだって高級ブランド品で身を固めたりはしない

ずいぶん前にバリで商売を立ち上げて、成功させ、その商売全ての権利を売って40代半ばから隠居生活
バリで成功したから、バリに恩返しするつもりで、恵まれないバリ人の子供に教育を受けさせる活動等をしている

若くして妹、父親を亡くした彼はフランス軍人になって、自分の人生を支えてきたらしい
今のようにお金持ちではなかったし、若さと屈強な体で生きてきた
そんな彼がどういうタイミングでお金持ちになったんだろう?

フランスらしい恋の話…
若かりし頃、彼は人妻に恋してしまう
彼女も彼の愛を受け入れ、二人の生活が始まったが…
もともと裕福に暮らしてきた彼女は、収入の少ない彼と生活することに耐えられなくなってしまう
「愛より金か!?」
彼女を失った彼は心に誓う
「絶対に金持ちなって彼女を見返してやる!」

よく手入れされた芝生の庭、ウブドの風が椰子の葉を揺らす
アンティークの湯飲みに、高級ウイスキー山崎をお茶の如く注ぎながら

「今となっては彼女に感謝しているよぉ、あの事がなければ今の私、ないでしょうから」

彼の成功の理由は

恋だったんだ!!


うん、あんたやっぱり愛の国フランスのお人じゃね


その後日本人女性と出会い、言葉も分からぬまま日本にやってきた
そこで日本のアンティークに出会って、今では立派な骨董オヤジ
バリの家にも骨董に囲まれた和室があるんだからスゴイ

そのセンスの良さが更に彼をお金持ちにしてしまう
そういう運の持ち主…

でも彼は全部を持っている訳じゃない
お金はあっても家庭運には恵まれず、色々な意味で家族を失う運命なんだと…
とても優しくて愛情に溢れた人なのに


そんな彼が私に教えてくれた料理はキッシュ
日本では肉じゃがレベルの、フランスのおふくろの味
ベーコンだけがやたらとたっぷり入っているそれは、レストランで食べるような洗練された味ではないけれど、素朴な家庭の味がする

キッシュは焼立てよりも、翌日の方が美味しい
一晩経つとお母さんの愛情が深まるからだろうか?

お母さんはおばあちゃんから、そして彼が受継いだこの味、私が確かに受継ぎましたぞ!


アグンの恋 その後…

2007年07月31日 | 毒バリ
過去ブログ
「アグンの恋」

http://blog.goo.ne.jp/punkitchen/e/804e7a9da54cc2db725b195f0642b0b5

「ブラックマジック」

http://blog.goo.ne.jp/punkitchen/e/0f8a83529004babb1e5190006f3db9ef


これを読んでから、これからここに書くその後を読んだら…
涙が止まりません!?


スタッフ達のその後をチャンドラーに尋ねてみる


プトゥラ
はとっとと店をやめて自分の家の仕事をやってるらしい
アメリカに留学するって噂もあるとか…
ありえないと、私は思うけどね
バリでアメリカに留学できるなんて並の金持ちじゃないんだからさ
プトゥラ得意の大口じゃないかなあ?

メインシェフだった
クトゥ
さんは、当時付き合ってた彼と結婚し、子供が生まれて今は仕事と子育てに大忙し
彼女はアグンの階級に嫁いだから、名前はジェローに変わったんだろうな

ゴキブリを素手で殺し、半ぐされの死にねずみを喜んで処理するジェローは二人目の子供を身ごもって今は産休
嫌いだって言ってたお姑さんとはうまくやってるだろうか?

私をハーフと思いこんでた、すっとんきょうなスカルダニも結婚した

キャッシャーだった才女ダユも結婚して赤ちゃんがいる

産休で会えないまま別れたアグン・ライは復帰して働いてる


他にもお店を辞めた子はだいたい結婚や子育てだということ
バリには晩婚とかセックスレストか少子化なんて問題は全くないということですな

「そうだ!チャンドラー、アグンとワルダニさんはどうなったの?」

「おー!結婚したんだよ!」

なんですと!

「アグンはまだだけど」

んん?
ワルダニに恋焦がれたアグンが独身で、ワルダニが結婚したということは…

1年半ぐらい前に、新しいバーテンが入店して、その人とワルダニはすぐに恋仲に
横でヤキモキするアグンのことなどお構いなしに、二人はとっとと結婚にこぎつけちゃった!

結婚後も3人とも同じ店で働いてるって…

ながきに渡るアグンの恋は実らなかったばかりか、突如現れた新参者に愛しいワルダニをさらわれたうえに、二人の幸せを毎日見ていなくてはならない

なんて可愛そうなアグン!

バリでは横恋慕や、不倫はよくあることらしくて、アグンもリベンジ狙ってまだあきらめてないとチャンドラーは言うけど…

いや、そんなことはないと思うな
アグンは本当に彼女を愛してたから、近くにいて兄の様にワルダニの幸せを願っているに違いない

ワルダニのダンナがおかしなことをしようものなら
「彼女を不幸にするようなことは俺が許さん!」
ってね

ほんとはね、アグンには会ってみたい

でも今はまだ会わないほうがいいんだよね、いろいろあってさ

頭がよくて、お調子者、小さな体のアグンももう30歳のはず
ワルダニとの恋は実らなくても、アグンの位があるじゃないか!
遅咲きの花でいいから、早く新しい恋をして、アグンが持ってる沢山の愛を恋人や自分の子供に注げるといいなあ…

そんなふうに余計なお世話を焼きたくなる
アグンはそんなヤツなんだ

月の子供チャンドラーのその後

2007年07月20日 | 毒バリ
スタッフとして働いていたチャンドラー、私が日本に戻る時

「私もつれて行って!」

と大粒の涙を流した、可愛い妹のような子
チャンドラワティという名前の意味は

月の子

注:過去ブログ「月の子供チャンドラー その1~5」参照願います

あの日から3年以上の時が過ぎても、彼女の手のぬくもりを忘れることは無い
いや、忘れるどころか何かにつけて彼女を思い出す…
好きな人と結婚したとはいえ、日本人にふらふらするような男だ
チャンドラーは幸せかな?
仕事は大丈夫だろうか?

まるで肉親の様に彼女が気がかり…

ちょっとタレ気味の大きな目からこぼれる涙をまた思い出す

そして私は今日彼女に再会する
ワクワクドキドキ…
実は彼女は私がバリに来た事を知らない
家にはいないかもしれないなあ

彼女が嫁いだ家は小屋のようなギャラリーが並ぶアーティストが多い地域
応対してくれた30歳くらいの男性はどうやら彼女のダンナの兄らしい
彼の案内で細い道を入る…

小道をかけてきた子供、もしかしてこの子は?!

バリ語でお兄さんと会話する声が…
それは聞き覚えのある声

タタタタタ
走り寄ってきたのはチャンドラー!

「ぷんさん!!!!!」
「チャンドラー!!!」


泣き出して抱き合う私達を、チャンドラーの息子が不思議そうに見ている…


アーティストの卵で、近所の大きなギャラリーに勤めているダンナ、その父母、ひとり息子と暮らすチャンドラーはしっかりお母さんになっていたけど、まだ23歳

「ぷんさんは私の素晴らしい先生だったから、私、今は店のヘッドシェフになったんだよ」

私が教えた子が、自分なりのプライドを持って努力し続けて獲得したポジション!

よかったねえ~

しっかりやろうとするあまり、はじめは要領の悪い子だったチャンドラー
でも私の下で誰よりもまじめに努力して、細かい仕事を着実にこなしていった
みんなが苦手な衛生管理や 、材料のチェックなど一番確実だったもんね
チャンドラーがいる日は安心して任せられたなあ…
二人で仕事をしていた日々が懐かしい

彼女は私達がまたバリで商売をするのでは?って思ったみたいだけれど、その予定が無いことを告げると淋しそう

お店はオーナーニョマン一家が仕切る体制に戻り、全てのことが前のように一家の力で運営されるようになったとか
スタッフ達は、またニョマン一家のわがまま娘の暴言や勝手し放題に閉口してるとかで雰囲気は最悪らしい
ニョマンはさておいても、あのファミリーには謙虚さっちゅーものんが見うけられんのよね

ニョマンを尊敬する人はいても、実力もないのに威張ったり、偉そうにふるまう家族や親戚達を慕うものはいない

お金持ちのハイクラスファミリー、でも階級はロークラス

影でそんなふうに言われてしまうのも、一代でここまでやってきたニョマンがちょっと可愛そうな気もしたりして…


子供は3歳の男の子が1人
目のきれいな可愛いやんちゃくん!
チャンドラーはママなんだよね…
仕事もしてるし、作業の多い家事もやってるし、大変だ


明後日からはバリの大きなお祭

ガルンガン

がはじまる

その準備も大変なことだろう


翌日、ガルンガンのお祭り用に作った、バリの祭事料理ラワール(朝殺した豚肉を茹でてスパイスと一緒に混ぜた料理)をご馳走になってビックリ

あれー?店で食べたのより全然美味しい
これも気持ちの問題かなあ?


ウブド滞在の3日間、チャンドラーの笑顔を見ることができて本当に本当に幸せ!
最後の日、彼女はまた大きな眼に涙をいっぱい浮かべて

「ぷんさんありがとう!チャンドラーを忘れないで!」

って…

忘れるわけがない、それにまた会えるのに…いや、

彼女は待つ側


自分で日本に来る事は絶対出来ないし、私が彼女を忘れたらこれが最後になるかもしれないって思ってるから

彼女の小さな息子は、私達の別れ難い気持ちを敏感に察知したのか、私が母親を連れていってしまうのではないかとソワソワし始めたくらい

しっかり抱き合って、ほっぺたをくっつけて別れた
お互いの姿が見えなくなるまで手を振るのはあの時と同じ…
でも私はまたバリに来るからね、チャンドラー!

チャンドラーの家族と再会して、胸の奥のひっかかりは少しだけ楽になったんだもの
また会いに行くよ

異国の大切な妹


彼女の家の庭からもらったバナナの葉っぱ
冷蔵庫で新聞にくるまれながら、まるでチャンドラーの様に私の料理の手伝いをするのを待っている

どうしたんだ!ホテル・ガゼボ・コテージ!

2007年07月19日 | 毒バリ
かつての私のお気に入りの場所の一つ

サヌ-ル HOTEL GAZRBO COTTAGE 

今回も、お洒落な海岸バーで美味しい生ビールを飲み、落ち着いて夕食が食べたいならあそこだ!
ってことでエントランスに到着

あれれ?
なんかいつもと雰囲気が…?

お客はいるみたいなんだけど、でも淋しげな…どこかが違う…
見える場所にゴミがまとめて置かれてたり、庭の芝生も隅っこの方はちゃんと手入れされてないみたい

げっ

レストランにはお客は誰もいない…
お気に入りの海辺のバーにもお客はいくて、地元のバリ人らしき3人ほどが腰掛けているだけ
綺麗だったソファも薄汚れている

「営業、きびしそぅやな…」

レストランスタッフの対応は変わらず良い
でもテーブルセッティングに使われているランチョンマットもすすけた感じ…

私が住んでいた三年半前はこんなことはなかった
コティジタイプの客室は、決して豪華とか綺麗とかは言えないけれど、掃除は行き届いていたし、一室づつ改装もしていたし、庭だって十分に手入れされてた

ここのオーナーはヨーロッパの人だったはず
もしかして何かの事情で帰国して戻らないままか?
オーナーが変わったってことも考えられなくはないよね

こんなことでは、今夜の食事の味も気になってしまう!
だっ、大丈夫なんだろうか?

生ビールはないという
あのバーは
開店休業状態ってことか…

「表側のピザハウスの方にお客は行ってるかもしれないしね」b>
って、言いながらも通ってくる時そんなに客がいたかな?って気もするが

仕方なく瓶のビンタンビールを頼む

メニューもすっかり変わっていて、魅力のない料理ばかり…
ん?別に挿しこまれたメニューにシーフドーグリルのセット発見
お値段はとてもお得!
ここまで客がいないとシーフードもちょっと怖いけれど、表の黒板にもイチ押しと書いてあるから、それに賭けてみる事に!


ガゼボよ、裏切らないで~


ちょっと涼しすぎるかな?と思えるような風に吹かれながらビールをぐびぐび

今、魚釣りに行ったんじゃないかな?
ってくらい待って、運ばれてきた料理はなかなか豪華!
見るからに新鮮そう~

「間違い無く釣っとったな」

って冗談冗談♪

ガゼボのキッチンは私達を裏切ることなく、美味しいシーフードグリルを楽しませくれました!
よかった~ぁ


私達が食事を堪能している間もお客が来る気配はない、海岸沿いの道を歩く観光客も殆どいない
ホテルの部屋に灯りはあるものの、人には会わず…

サヌールはクタより更にピンチなんだなあ…
大きな資本でなく、バリ人バリバリでもなく、センス良くやってたこのホテルには頑張って欲しい


ガゼボよ、この次来る時までには蘇っていておくれ!

そして Lagi Datang BALI

2007年07月10日 | 毒バリ
3年半ぶり で訪れたバリ

どこの国にも独特のニオイがあって、空港につくと「ああ来たな」と感じるもの

バリの空港ではお香とともに、スパイスや長粒米を炊いたニオイ、車やバイクの排気ガスのニオイ、勝手に荷物を運んで「1000円ちょーだい」って言う悪質ポーターが歓迎してくれる…


Selamat Datsng
いらっしゃいませ~

はいはい、どうもぉ!手を離してね~ノーサンキューよ~


空港タクシーを申込みに行くと、通常1人2万ルピアなのに

荷物大きいのあるから10万ルピアね

って、ほらきた!
これぞバリ、そんなこと日本でありえん…
結局交渉、交渉で8万ルピアに

ズルやってるから2万ルピアって書いてある領収証は渡さんのよね~

うーん、変わっていないどころか、更に悪質になってやがる


いつものホテル「Masa Inn」
につくと、リクエストした部屋じゃないじゃーん!

窓がまったくないバリ式の部屋
私達はバリ式のたいそうな扉の部屋など興味はない!
窓が欲しい、普通にガラス越しの光り欲しいんですよ~

「奥の大きなプールに面した、2階の部屋ってメールしたよね?
 しかも2周間も前だよ
 OKって返事かいとるやん!」

宿帳に挟まれていたメールを指差す

「あらら、確かに…これは誰かが間違ったみたい
 明日には何とかするから…」

そして部屋が変わったのはそれから2日後…
やっぱりバリだ、すばやい行動はありえない
変わってないなあ~


ところが町に出るとちょっと変化が…
かつての賑わいの中心だったレギャン通り、クタ中心部のクタスクエアに近いあたりは淋しい感じ

6月中旬から下旬、日本人の旅行者が少ないのはわかるけれど、ヨーロッパではもうバカンスも始まってるというし、これも二度にわたる「爆弾テロ事件」の影響だろうか?

確かに新しい道が出来て、空港からレギャンより北の地域に行きやすくなったのは確か
スミニャックやクロボカンの方が断然人が多くて、賑やか
とはいえ、かつての賑わいとは比べ物にならないくらい淋しい感じ

これはどの地域でも言えることらしくて、私達が車を借りたバリ人弁護師さんが

「新しいレストランが沢山出来ても、お客はいない」

って苦笑い…

おまけに乾季もかかわらず、天気はいまいち…
シトシトと小雨が降るなんてありえない!

バリにも異常気象が影響を及ぼしているんだろうな…

さあ、久しぶりのバリは私に何を見せてくれるんだろう?






ため息しかでまへんまがな

2007年05月16日 | 毒バリ
この問題がニョマンの耳に届くことを計算して騒いだ私


きっと泥棒が入ったのよ
ポリスを呼ばなくちゃ!
あれはとても高価なもので日本にしか売っていないのよ


値段を口にすると、横で青ざめてる男が一人いるじゃーん…



プトゥラくん



私はかまわなかったんだけどね、実際被害届を出しておけば、旅行保険でカバーできるんだし…でもこんなのって許せない!

ニョマンはポリスを呼ばれちゃ大変
彼の沽券にかかわる恥ずかしいことになるのがわかっていたからこそ、私は大騒ぎしてやったんだもんね


2時間ほどして、ニョマンから電話がかかってきて、あの包丁はセレモニーの調理用に借りたんだと言う 
連絡が遅れ申し訳なかった…すぐに返すからって


ほうら、結局ニョマンが尻拭い


30分後、プトゥラ登場
私の目を見ないどころか、顔をそらしながら紙袋に入ったものを手渡す



これが何かは僕は知らないけど、ニョマンさんが渡せって
…でも僕は中身は何か知らないよ…




私が犯人でございますと言ってる様なもんだろーが!!
思ったとおりの展開に、ダンナも私も薄笑みさえ浮かんでくる

プトゥラが自分の判断でこんなことはするはずもなく、この裏にはデワが絡んでたのは言うまでもない



実は数日前に、デワと私にはこんなやりとりが…


ふん、悪人め!早く日本に帰れ!

私は完全無視

お前達は悪人だからここから去るんだ、俺はお前達が安全に出国できないようにイミグレに通報してやる!

半ば脅し…
ダンナがここにいないのをいい事に、言いたい放題
しかもここがまたバカ
帰れって言いながら、帰れないようにしてやるって、全く意味がわからん

へたくそな英語でネチネチ、あまりにもしつこいので


Keep quiet!
私達はニョマンさんと契約しているの
ビジネスに全く関係ないあなたと話をする気はありませんから!


このやり取りをスタッフ達が見ていることに気づいたデワは、逃げるように出て行く

こんなことがあったものだから、スタッフの殆どが
誰が誰の指示によって、こんな馬鹿げたことをしでかしたのか丸わかりというワケ


バリ人は悪事を行うと、それが自分に返ってくると信じている
だから心のどこかでは、自分がやったことを完全には正当化できずに罰が下るんじゃないかと思ってる

でもね、ヤツらは忘れちゃうんだよね

プトゥラやデワは、もしまた私達と道でであったら、ニコニコして
「ゲンキだった?新しいビジネスでも始めたの?」
って平気で近付いてくるんだから!

バリで嫌な目にあった人の殆どが、その神経が本当にわからないと首をかしげる
それが罪滅ぼしなのか、返ってくる罰を恐れてなのかわからない…


ま、ただ単に忘れる能力が優れているのかもしれないけどね~




決別

2007年05月15日 | 毒バリ
家族がダメだと言うんだ いや、私はこのまま続けて言ってもいいと思ってるんだが…家族が反しているんだよ…ごにょごにょ…

私達とニョマンの、レストランに関する来年の契約
をどうするかという話し合いが行われた時のいいぐさ
歯切れが悪い…

確かにテロのせいで売り上げは伸びず、そこに外国人が二名店に常駐しているとなると、人件費はかさむのはごもっとも
そして私達も今の状態でバリにとどまりたいかという話になると
簡単にはYESと言えない状況になっていたことも事実

バリ在住の知人やお客様たちからもあまりいい情報はなく、帰国していく人も少なくはない…


私達は最初の依頼は果たしたと思ってる

食品の管理
衛生
新しいメニュー


そういうものを彼等に教え、今までとは違ったサービスが出来るようスタッフ達にはきちんと教育することが出来たと心から思っている


けれども私達はニョマン一家の集中砲火を浴び、今じゃほとんど

疫病神扱い

テロも、SARSも、ニョマンの浮気もぜんぶ私達がもたらした災いなんだってさ

あきれ果ててものが言えない
でもね、日々お祈りをして暮らす神頼みに生きる彼等にとっては、こんな発想もある意味自然なのかもしれないなあって、そんな風にも思えるほどバリのツーリズムは悪化してた

ここまできたら受け入れるしかないってこと


勢力が変わる

これを理解した男が居た

プトゥラ

一番新しいキッチンスタッフで、アグンの位をもつ男
こいつは英語も堪能で、日本語も少しわかる…
しかし 小賢しい って言葉がこれほど似合うやつもないくらいズルい
ちょっとデキる系の典型的バリ男なんだよね

この野郎はバリ人の彼女が居ながら、日本人の女性とも付き合っているらしく、それを私に自慢する

彼女はバリに来るたびに僕に連絡して来るんだよ~来週が楽しみで眠れないよ♪

口を開けば女の話

そーですか、ふーん勝手にしなさいな、でもそのことあんたの彼女に言っちゃおーかーなー

だっ、ダメだよ、絶対にダメ!

その慌てふためく様はやっぱり中学生レベル


こいつは私達の採用で職を得た事もあって、私にべったりだったのに他のスタッフよりも早く私達がバリを去ることを察知した
そして目に見えて私達と距離を置くようになって…
今じゃあの憎き嫌がらせ男、デワと行動を共にするようになってるじゃんか!

厨房でも私とはほとんど口を利かなくなって

まさに乗り換え完了



ある意味それは賢いんだけどね
そおうしておけば私達なきあとも、ニョマンの腰ぎんちゃく男、デワの采配でキッチンヘッドの座に納まれるんだから…


営業最終日、事件が起きた
私が日本から持参した包丁4本が見当たらない…

私の包丁がない!!!!!

みんなビックリして側に寄ってきた

4本あわせたら数万円する高級なもの
こんな嫌がらせをするなんで信じられない…
一体誰が…???

って殆どわかってるんだけど


同じ日本人なのに…

2007年04月06日 | 毒バリ
ニョマンには京都在住のお友達がいる

みんな彼女のことを

ママ

と呼ぶ
京都でお店を経営しているからだって

ママは、お店の経営権が私達になってから、一度食事をしていったらしい
らしい というのは私達が食材買出しで不在中に来店したので会うことができなかったから

「前のお店の方がずっといいわ、サービスも良くないし」

そう言っていたと、ママを知らないスタッフが私に耳打ち…

彼女は前の店の時にはスタッフ全員が顔見知り、ママ、ママと慕われて、彼女の店のごとくの状態だったとか
今ではスタッフの半分がママのことを知らないし、メニューもすっかり変わっている

加えてニョマンの家では家族同然の扱いと言うから、きっとニョマンの妻から私達のことをいいふうには聞いているはずもない
仕方ないか…
でも私達と会話もしないで、こういう評価をするのはどうかなって…異国での同じ日本人同士なのに、ちょっとさびしいよね

実は彼女とは顔を合わせなくて良かったのかもしれない

私達がお店を去ってから…
ニョマンは私のレシピ、メニューを使わないと言う約束を破って、私の考案したデザートを

「日本人のレディ(このママの事)が考えたヘルシーなデザート」

という触れ込みで店に出し続けていたというじゃない!

「知らん関西人のオバハンがプンさんのメニューを作ったことになっとったでぇ」

モシモシ社長もあきれ果てている

そのママってどういう感覚なんだろ?
日本人としてモラルはないの?
自分も商売人のはしくれ、そういうことでいいの?

クエスチョンマークは限りなくあふれ出るけど、結局

類は友を呼ぶ ニョマンはママを呼ぶ

はい、わかりました!


日本人って海外旅行先で日本人と出会ってもあまり話をしないよね
私はそういうタイプではなくて、飛行機の中や道端で友達を作ってしまう方

オーストラリアで道に迷って私に声をかけてきた若い男の子は

「"この人は安全そうだ、絶対に俺を助けてくれる"って思ったんですよ」

って言ってた

自分ではそういうふうには思っていないけど、はたから見た私はとても

善良

に見えるらしい
確かに私は人を騙して得やしようと思って生きている人間じゃないし、どっちかと言えば騙されてしまう方
心の中の小さな悪魔が顔を出す時があっても、そのパワーはまことにちっぽけで、
よく冷えたビールを飲めばどこかへ飛んで行ってしまうようなもの


旅慣れた友人は海外で会う日本人には要注意と言ってるな
同じ国の人間であることを存分に利用して、人を騙すことをなんとも思っていないやからがいるんだと

確かに2回目くらいのバリ旅行で、友達が日本人店主にお釣りをごまかされそうになったことがあったっけ…善良な私達はその出来事にショックを受けて、その後、楽しくランチできなかったなあ

ニョマンのお友達のママが、面識のない私達より世話になってるニョマンに手を貸すのは良くわかる
でも人としてやっていいことと悪いことがあるんじゃないかなーって…

まあそういう人とお知り合いならなかったことが、ある意味

ラッキー

だったかもしれないとも思う

類は友を呼ぶ

私達は類でも友でもない、善良な人間だったということで…