プン吉 punkichi の台所★海外遠征大好きな、完全禁煙南国料理店「島結」は飛ぶ!

台所は料理するだけの場所でなくいろんなことを思う場所♪南国料理・泡盛の店「島結」からのお知らせもあるよ

スパの秘密

2006年11月29日 | 毒バリ
ニョマンのスパ「U」はウブドで老舗のスパといわれている

かつては、カイロプラクティック師のアメリカ人T氏が共同経営者で、彼のプロデュース、監修を基にスパメニューが組み立てられているっていううたい文句

その後、経営方針、金銭問題でモメて、その関係は解消された
でもね…
いまだにスパのサイトや紹介記事には、そのアメリカ人の名前がデカデカと登場しているし、ツーリスト雑誌には、笑顔で肩を組む彼とニョマンの写真が…


利用できるものは徹底的に!


以前ニョマンは関係解消についてこう言ってた


「アメリカ人はバリの文化を理解しないが日本人は違う、神に手を合わせ、お互いの文化を尊重していくことができる民族だ アメリカ人はやり方が違う、ひどいやつらなんだ」

まああながち間違いじゃないんだけどね


更に新しい情報をモシモシ社長がつきとめてきた


オッサンはT氏とは1年で契約を解消してるんや、経営方針が合わなかったのはほんまらしいねんけど、契約解消のあとがエグイで~
T氏のお金で建てた建物は当然自分のもんや、しかもT氏が解消時に約束したことは一切守られとらん
スパメニューも、説明書きも全部そのまま使われとるし、スパの名前もマークもそのままばっくれて使用しとる

※インドネシアでは、外国人に建物や土地の所有権は認められていない



結局この島じゃ、契約なんて意味がない ってこと


背筋がぞっとした

これは私たちの身にも降りかかる?


被害を最小限に抑えないと…


スパ「U」は悪くはなないんだよね
庭は明るいし、マッサージも上手だし、サウナもまあまあ
でも、レストラン同様メンテナンスってものがまったくされてない
日本人客がぎりぎり耐えられるレベルを辛うじてキープしてるって感じかな?

作ったら作りっぱなし

これがバリ人経営の一番悪いところ
外国人のオーナーだったり、経営意関係している店の殆どが、ちゃんとメンテナンスしてる(すんごく当たりまえなんだけど)
定期的にれ汚れを落とし、壊れた場所は修理していれば、たとえて古くても手入れの行き届いた場所なら人は不快には感じないものだよね
そこんところがわかってないというか…

まあ口うるさい日本人は来なくていいので、高いマッサージ代でぼったくって、汚いことに平気な中国人でも安く、大勢入れとこうっていうのがニョマンの考え

あながち間違いではない

適材適所

まあその通り

日本人はクレームをつけない分、嫌なところには二度と行かない
新しい物好きで情報も豊富、また次へ行けばいいんだし!

私達はしばらくこのスパに併設された小屋(彼らはコテージと呼んでいたがかなり痛い)に宿泊したことがあるんだけど、それはもう言葉を失い、気も失いかけたんだから!

室内の柱という柱に虫が食っていて、気がつくと床に木屑が…掃除しても掃除してもどんどん出てくる…バスルーム(とは名ばかりのシャワー兼トイレ)にでっかい蜂が巣を作ろうとうごめいている真っ最中!

怖くてう○ちもゆっくりできん!

そして、見てしまった…

そのバスルームの窓から見えたのは


巨大なゴミの山


ゴミ処理=裏山に捨てる

そういう図式なのはしょうがないかもしれない
でもニョマンの口癖って…

美しいバリの自然を破壊してはならない
私達はこの自然と文化を誇りに思う
これを破壊するものは許さない




美しい風景の裏には、何もかも一緒に、ぐちゃぐちゃに積まれ、悪臭を放つゴミの山が隠れてる

そうだ、彼はかつて私の目の前で、お菓子の入った袋をポイ捨てしたんだった!
そんな男の経営するスパのサウナなんか怖くて入れない…


「夕方からまた停電があるかもよ~今のうちに冷蔵庫の中、掃除しよ!」

スタッフに声を掛けながら決意する

自分たちのレストランだけでも何とかメンテナンスして守り抜かねば…


中国系観光客の波紋

2006年11月22日 | 毒バリ
クタでテロが起こってしまったことが影響していて、バリのツーリズムは撃沈状態

半年たっても他のお店ももちろん、私達のレストランもそうだし、レストランのオーナーであるニョマンのスパも苦しい経営状態が続いてる…

そんな頃モシモシ社長が夕ご飯を食べに来て

「おい、あのオッサン(ニョマンのこと)やってくれたよ!」

社長は自分の旅行代理店から、ニョマンのスパにお客を紹介してるんだけど、どうやらマッサージ代のことで問題勃発

「ええか?さて問題です、オッサンは台湾人のツアー客にいくらでマッサージやってたでしょうか?」

答え…

5ドル


「しかもやぁ、フリーで来る欧米人もその値段や!知らんで高い金払わされてんのんは 日本人だけ やで!」

モシモシ社長の鼻息は荒く、怒り心頭の様子
そりゃそうだよね、だって自分の会社で紹介てるお客にはマッサージ2000円なんだもん
いくらなんでも5ドルは許せない


金儲けのことばかり考えている中国人は大嫌いだ
ああいうずうずうしい奴らはバリには来なくていいのだ
私達が頑張っているから、ウブドには中国人の店はない



って言ってたよね、ニョマンさん!

それがどうよ、背に腹は変えられないってこと?
私たちのお店に対しても「格安の台湾人向けランチ」を提供したらどうかというようなことをちらっと口にしたりして…
しかも食べ物内容などどうだっていいと言わんばかり


台湾人は値切ってくるんだよー大変なんだ~
でも5ドルのマッサージは質も落としているし、時間も短いんだよ~
高いお金を払っているお客には、もちろんちゃんとやっているよ



嘘ばっかり…バリ人はそんな器用じゃないよ


ついこの間まで、あれだけ中国系の人たちの悪口を言っときながら、なんて節操がないんだろ…しかも私達は日本人だよ、日本人だけからボッてるって聞いていい気持ちするわけない…あきれる…

いや、でもこれが

観光地ビジネスの現状

ってことなんだよね

ボッたくってなんぼ~騙してなんぼ~

考えてみたら超不衛生な厨房で、半腐れの肉でもなんでも、平気で客に出してたような店を経営していた男、これがニョマンのスタンダードってこと

彼らはリピーターなんて要らない
一回来て貰って、二度と来なくたってへっちゃら
そのとき儲かればいい

次々客が来る観光地では、サービスの質はどうだっていいんだろうか?
もしかしてまともな商売をしていこうなんて考えている私達が間違ってる?

ニョマンへの不信感は日々膨らんでいく…景気が悪くなり、物事がうまく進まなくなってくると、人の本章と言うのがわかるというもの
そして私達はこのあとすぐ、恐ろしいことをモシモシ社長からきくことになる…

マッサージ天国と地獄

2006年11月14日 | 毒バリ
バリに住んでいて、数少ないすばらしき事…

マッサージ天国

初めてバリ式マッサージを受けたときはビックリ
だって素っ裸になるんだもん

初マッサージは、ウブドにある「パノラマホテル」横の


「パノラマビューティーハウス」


あとでここのネイルのオバちゃんがオカマだったと知ってビックリしたんだよねー

ホテルから出てきたところを拉致されんばかりに強引な勧誘
まあいいかとお試しでマッサージ

小屋のような建物の中に、仕切られたいくつかの部屋のひとつへ通され、全裸に布を巻いてベッドに横たわる

若いお姉ちゃんが、マッサージ用のいい香りのオイルをたっぷり手につけてグイグイグイ~凝り性の私にはまさに天国
全身の凝りがどんどん解消されて行く感じ…
飛行機の疲れも吹っ飛んで、この日以来

オイルマッサージの虜

ここは観光客相手にしているサロンで、値段は1500円ぐらいだったかな?


そのうちローカルのチープなところに挑戦してみたくなる

若いお姉ちゃんが一人で留守番しているような、美容室兼のサロンははずれが多い

全くもって力が入ってな~い!

自分たちが若くて疲れていないもんだから、ツボってモンがわかってないのよね

いくら500円でもちょっと二回目はない


ああ、やっぱりマッサージはオバちゃんがいい
メデウィっていう、イスラム教徒の多い小さな村に滞在した時に、ホテルに来てくれたオバちゃんは本当上手だったんだよね~

汗をぽたぽたかきながら、丸一時間 1000円ぐらいだったかな

有名なホテルの高級なマッサージやトリートメントはかなり素晴らしいらしいけど、私はココナッツの香りのオイルで、グイグイ揉んでもらうだけで十分

クタからサヌールへ向かう道沿い、私の一番お気に入りのリフレクソロジー


「COZY」

ここはバリで一番好きな癒しの場所

受付で好みのオイルを選んだら、マッサージしながら聴くためのCDをチョイス

隣とは暖簾のような薄布で仕切られ、お向かいの人とは、熱帯魚の水槽で仕切られてるから、空間は自分だけのもの
おしゃれな店内、癒される照明、確かな技術のリフレクソロジー、最後に頭、首筋から背中までの軽いマッサージまでついてくる

1.5時間でなんと 700円程度

これは行くでしょう?

CDがコピーもんですぐに飛んじゃったり、ヘッドホンが壊れちゃってて片方聞こえなくなっててもいいの

安い、上手い、手際よし!

滞在中、何度ここに足を運んだことか…


ある日のこと、ダンナがサーフィンする間のほんの1時間、これはチャンスと初めてのサロンに入ってみる

30分で500円のその店は、こじんまりとしたローカル向けのサロンって感じ
多分ローカルなら200円も出せばマッサージを受けることができるんだろうなぁ

いつものように素っ裸になった私、サロンのオバちゃんは、外から見えないようにカーテンを閉めて、バスタオルをかけてくれる

ココナッツオイルの香り…あー気持ちいい…首筋がほぐれていくぅ…

5分ほど経ったころ

いきなり入口のドアが開いて、オバちゃんの友人らしきもう一人のオバちゃんが肉団子入りの汁麺(みこれはミーバクソーといって、屋台で買える庶民の手軽な軽食)を片手にどかどか入ってくる!

話してるのはバリ語
私には理解不能

そのオバちゃんは私のマッサージ代の横に椅子を持ってきて、ニコニコしながらこっちへ来る…

げ、腰掛けちゃったよ

サロンのオバちゃん、特に変わった様子なく、マッサージをし続けてます


おい!素っ裸の私の横で、ミーバクソー食うな!


叫びたかったけど、叫べず…

そのまま世間話をしながら、私のマッサージは続けらているんだけど、オバちゃんのすする汁麺の音とニオイが気になってしょうがない

お喋りも鬱陶しい!

リラックスだとか、癒しだとかそんなものは微塵も感じられないまま、数十分のマッサージは終了

「お姉さん、いつまで滞在なの?明日も来て」
「今日の夜帰るので、二度と来ません」
「じゃ、また今度ね~私達オトモダチ~」


隣に座ってるオバちゃんまでもが微笑む…こ、こいつら…


通じるはずもない捨て台詞を、ひきつった笑顔で

「あばよ!」

自分で自分を殺すこと

2006年11月10日 | 毒バリ
殺すの意味は、押し殺すってことじゃない

自分で自分の命を絶つ…そう

自殺


ある日の午後、お客がまばらになった休憩時間
チャンドラーが私に質問

「日本では自分で自分を殺す人が沢山いるって本当?」


何で突然そんな質問なのさ…どうやらインドネシアで放送中の日本製テレビドラマで見たらしい


「そうだね、沢山いる…今日もどこかで何十人も自殺しているよ」

「え!?本当なんだ…そんな怖いことなんでするの?」


何でって言われても、日常生活ではみんな色々あるわけで、原因は様々だし一概にこれが原因だとは言えないわけで…

「みんな問題を抱えてて、仕事の事、家族の事、お金の事、恋愛でも問題はあるよ、だからそういう問題がストレスになって、生きていくより死んだほうが楽だからかな?」


「そう…」


信じられないって顔つき

私から見たら、バリ人の

バイク4人乗り、ウインカー出さず危険走行

も立派な自殺行為と思うけど



「子供も自殺してしまうことも多いよ」

「勉強が大変だから?」

「試験に落ちてしまってとか、いじめとかもあるし、あとは理由がわからないのもあるかな」

中学時代、別のクラスの女の子が自殺した…
バスケットが好きで明るい笑顔の子だったなあ、同じ高校を受験して、その日はお弁当を一緒に食べながら同じクラスになれればいいねーなんて話しながら別れた

彼女は発表当日、不合格を知って、そのまま違う世界へ…

高校時代同じクラスだった子も、卒業後に精神を病んで、誰の助けも受け付けないまま遠くへ行ってしまった…


「ぷんさんのお友達は二人も自分を殺しちゃったのね」


自分を殺す

彼女は「Suicide」ではなく「killed herself」って言った
ちょっと間違ってるかもしれないけど、ネイティブじゃない人には、こっちの方が重く、強く感じる気がする

エルナに聞いてみたけれど、やっぱりインドネシアで通常の自殺者はやはり少ないらしい、特にバリでは…


バリ人は脳天気


日銭で暮らしている人が多い国だもん、毎日生きていくことに精一杯だから、自ら死を選ぶなんて理解できないってこと?
確かにこの国は貧しいし、内戦も多い…生きることが大切なんだろうね


エルナはバリ人じゃないし、また彼女のように先進国生活体験者や、それなりの地位を得た人間にはストレスはあるはず
でも、普通のバリ人から悩みを打ち明けられると

なんじゃそりゃ?中学生レベルじゃん!
って驚くことが多いんだよね

一応大人なのに、悩みがそのレベルだったら自殺も考えないだろうなあ
それに彼らはいつだって

なんとかなる

って思いながら生きている
それが強みなのかもしれない


「どうやって死ぬの?」

「ビルから飛び降りたり、首をつったり…あ、電車に飛び込んだりも多いよ」

「バリには電車はないから、自殺する人少ないんだ!」

チャンドラー…
良かった…あんたは絶対に自殺はしないよ、うん…

パスタの虫

2006年11月09日 | 毒バリ
バリでは

美味しいパスタを出す店が非常に少ない

はっきり言って無い?のかもしれない

イタリア人のオーナーの店も、彼がいる時間といない時間では雲泥の差…
自分が経営していたお店でも、試しにパスタを作らせてみたらひどかったもんなぁ
でも特訓に特訓を重ねて、うちの店は「パスタ美味しい!」ってよく言われたんだけど…まあそれはいいとして

バリのレストランの大半は、パスタは茹でたてを調理するなんてしない
500g一袋まとめてゆでて、それをザルにあげてとっておく
まわりが乾燥でカピカピ、中はゆですぎでふにゃふにゃの

逆アルデンテ

オーダーが入ったら、マーガリンで炒めて、ミートソースをかけて

ポロネーゼ

炒めたベーコンとタマゴで、炒りタマゴ状態にして

カルボナーラ

ゆでたてを調理する方法の店では、ほとんどが茹で過ぎ…
茹で時間が長い上に、トロトロやってるから自分の口に入る頃には

のびのび~ぃ

何度も書いちゃうけど、スタッフには本当にしつこいぐらい特訓した
思い出すなあ

思い出すといえばパスタには恐ろしい同居人が…

うちの店では、スパゲッティは バリラ
ペンネとフェットチーネは ディチェコ

インドネシア製のパスタが格安で売られているけど、レストランで出すのは悲しい味、昔の日本製のパスタもこんな感じだったんじゃないかな?

オーダーが入ったらすぐ準備できる様、前もって1ポーションずつにわけておく

あれ?何この黒いの?

う…動いてる!!!!

だ~、、、ダニかぁ?

体長3~4mm、口のところがクワガタの角みたいになってる、気持ち悪~い縦長の黒い虫

パスタが大好物の様子、目を凝らしてパスタを見れば、いるいる!わんさか!
厚みのあるフェトチネは、電気に透かすと中で動いてるのがわかる…

うーーーーーーー鳥肌がぁぁぁ

虫が食ったパスタを避けたら、半分くらいになっっちゃった

「これどうするんですか?」

「こんなもん気持ち悪くて食べられないでしょ?」

「もらっていいですか?」


パスタ大好きのスタッフは、大喜びで袋に詰めてる
バリ人にとってパスタは高級品
給料が5.000円から10.000円が普通の収入、それで1パック300円のパスタはやはり通常手が出なくて当然のこと

確かにこの虫は熱に弱いから、茹でればお湯に浮き上がってくるんだけどさ
その浮き上がってくるのがま~た気持ち悪い…
タマゴを生んでる可能性だってあるし、いやー想像しただけで怖い…

ましてや気づかぬままお客に出しちゃったりして~

大変なことになっちゃうよ!


パスタを買う時は細心の注意を払う

インドネシア資本の店はことごとくアウト
欧米人オーナーのお店のだって、やはり信用できない
開封は無理でも、ある程度確認することはできるから、穴があくほどチェック!

かつてシンガポールや香港のスーパーでもパスタを買ったことあるけど、あんなのはみ見た事がなかった…熱いだけが原因じゃないのかな?

どーなんでしょ?
黒い虫、パスタについてたご経験、ありますか?