いつも元気なエルナに笑顔が無い…ため息ばかりついている
キッチンの話しを一段落させて、事務所に戻った私に
「ねえプンちゃん、うちのハズバンドが口をきかないの」
スマトラ島のメダン出身のエルナは、まだバリの生活に馴染めない
ご主人とはビンタン島のリゾートホテル勤務時代に知り合って、優しい彼の笑顔に恋しちゃったんだとか
しかしだ…
ご主人はバリ人男性のDNAを見事に発揮し、エルナの目を盗んで別な女性とも付き合っていたことが発覚!エルナはそこで自らこの恋にピリオドを打つ
エルナは本当に可愛くて、頭のいい女性だから他の男性が放っておくはずはない
飛行機の中で知り合ったオーストラリア人の男性といい感じに~
しかしだ…
そのことを人づてに知ったご主人はエルナに電話をかけて告白
「なんで外人となんか付き合うんだ!ボクは今でも君を愛しているんだ!結婚しよう!」
エルナはそのパワフルな愛の告白にグラッ!
家族の反対を押し切って1週間で結婚することを決めて、ご主人の生まれたバリに住むことに…
モスリムのエルナは、結婚前に改宗しバリ式の結婚式を挙げなければならない
結婚に反対しているエルナの父親は出席せず、母親だけがバリを訪れ出席したけれど、それこそ針のむしろ
だってバリヒンズーのお祝い料理は「豚」って決まってる
モスリムの母親は娘の祝い膳にも手をつけられないなんて…
バリ人同士は普段バリ語で会話するから、インドネシア語ではない会話が飛び交い、視線は矢のように飛んでくる…エルナの母親は鬼の穴に嫁ぐ娘を涙で見送りながら、娘の愛の成就を願ったに違いない
エルナのご主人は運悪く?長男
バリでは長男はしがらみが多く自由が無い反面、とってもとっても大切にされるうえに発言権も絶大、昔の日本ってころかな?
で、結婚後のご主人の仕事をどうするか家族会議が開かれた
???って思うでしょ?
これがバリでは普通のことみたい
近しいファミリーが一同に会し、今後の職場をどうするべきか
「ファミリー人生選択会議」
が行われる(本人の意志はどうなるのかな?私は知らんけど)
「海外のホテルでもっとキャリアを積んで欲しかったのよ、私も一緒に海外で働けばお金もたまるし、それがファミリーにとってもいい事だって思っていたの」
ドバイやシンガポールで仕事経験のあるエルナは、海外志向が強いうえにそれに馴染むことが出来きちゃう柔軟なタイプ、そう望むのは当然
でもファミリーの下した決断は
実家になるべく近いホテルで働くべき
「フォーシーズンズ・サヤンで働く事に決定しちゃったの」
「「でもさ、フォーシーズンズなら日本にもあるし、他の国2だってあるじゃない?今からだって遅くないでしょ?転勤とかないの?」
「無理なのよ、海外勤務は希望しないことに決まったの」
「ファミリー会議で?」
「うん…」
長男はバリにいなくてはならない
これは本当のことみたい
バリは村単位で助け合って祭礼行事を行うから、長男はその先頭にたって率先して行動するのが当然とされてる
生き死にに関わることから、すべて共同で行うバリではそれに参加しなかったら自分の家の祭礼行事に誰も助けてくれなくなっちゃうからね
長男に生まれたら、特殊な事情が無い限り長期に亘って遠くに行ってしまうなんてありえない
「一昨日の村の行事で、私が豚肉を食べなかったことで少しもめちゃって…村の人や彼の親戚達が「食べなさい」って豚の丸焼きとかお皿に山盛りにして持ってくるの…頑張ってるんだけど生まれた時から食べたこと無いから、どうしても食べられなくて…彼の立場はわかるんだけど…
いつも笑顔のエルナは泣いていた
3人姉妹の次女で、自由な羽根を持ってたエルナ
バリに嫁いでから、その羽根は小さくたたまれたまま広がることは無いのかな?
キッチンの話しを一段落させて、事務所に戻った私に
「ねえプンちゃん、うちのハズバンドが口をきかないの」
スマトラ島のメダン出身のエルナは、まだバリの生活に馴染めない
ご主人とはビンタン島のリゾートホテル勤務時代に知り合って、優しい彼の笑顔に恋しちゃったんだとか
しかしだ…
ご主人はバリ人男性のDNAを見事に発揮し、エルナの目を盗んで別な女性とも付き合っていたことが発覚!エルナはそこで自らこの恋にピリオドを打つ
エルナは本当に可愛くて、頭のいい女性だから他の男性が放っておくはずはない
飛行機の中で知り合ったオーストラリア人の男性といい感じに~
しかしだ…
そのことを人づてに知ったご主人はエルナに電話をかけて告白
「なんで外人となんか付き合うんだ!ボクは今でも君を愛しているんだ!結婚しよう!」
エルナはそのパワフルな愛の告白にグラッ!
家族の反対を押し切って1週間で結婚することを決めて、ご主人の生まれたバリに住むことに…
モスリムのエルナは、結婚前に改宗しバリ式の結婚式を挙げなければならない
結婚に反対しているエルナの父親は出席せず、母親だけがバリを訪れ出席したけれど、それこそ針のむしろ
だってバリヒンズーのお祝い料理は「豚」って決まってる
モスリムの母親は娘の祝い膳にも手をつけられないなんて…
バリ人同士は普段バリ語で会話するから、インドネシア語ではない会話が飛び交い、視線は矢のように飛んでくる…エルナの母親は鬼の穴に嫁ぐ娘を涙で見送りながら、娘の愛の成就を願ったに違いない
エルナのご主人は運悪く?長男
バリでは長男はしがらみが多く自由が無い反面、とってもとっても大切にされるうえに発言権も絶大、昔の日本ってころかな?
で、結婚後のご主人の仕事をどうするか家族会議が開かれた
???って思うでしょ?
これがバリでは普通のことみたい
近しいファミリーが一同に会し、今後の職場をどうするべきか
「ファミリー人生選択会議」
が行われる(本人の意志はどうなるのかな?私は知らんけど)
「海外のホテルでもっとキャリアを積んで欲しかったのよ、私も一緒に海外で働けばお金もたまるし、それがファミリーにとってもいい事だって思っていたの」
ドバイやシンガポールで仕事経験のあるエルナは、海外志向が強いうえにそれに馴染むことが出来きちゃう柔軟なタイプ、そう望むのは当然
でもファミリーの下した決断は
実家になるべく近いホテルで働くべき
「フォーシーズンズ・サヤンで働く事に決定しちゃったの」
「「でもさ、フォーシーズンズなら日本にもあるし、他の国2だってあるじゃない?今からだって遅くないでしょ?転勤とかないの?」
「無理なのよ、海外勤務は希望しないことに決まったの」
「ファミリー会議で?」
「うん…」
長男はバリにいなくてはならない
これは本当のことみたい
バリは村単位で助け合って祭礼行事を行うから、長男はその先頭にたって率先して行動するのが当然とされてる
生き死にに関わることから、すべて共同で行うバリではそれに参加しなかったら自分の家の祭礼行事に誰も助けてくれなくなっちゃうからね
長男に生まれたら、特殊な事情が無い限り長期に亘って遠くに行ってしまうなんてありえない
「一昨日の村の行事で、私が豚肉を食べなかったことで少しもめちゃって…村の人や彼の親戚達が「食べなさい」って豚の丸焼きとかお皿に山盛りにして持ってくるの…頑張ってるんだけど生まれた時から食べたこと無いから、どうしても食べられなくて…彼の立場はわかるんだけど…
いつも笑顔のエルナは泣いていた
3人姉妹の次女で、自由な羽根を持ってたエルナ
バリに嫁いでから、その羽根は小さくたたまれたまま広がることは無いのかな?