プン吉 punkichi の台所★海外遠征大好きな、完全禁煙南国料理店「島結」は飛ぶ!

台所は料理するだけの場所でなくいろんなことを思う場所♪南国料理・泡盛の店「島結」からのお知らせもあるよ

雨季

2006年02月14日 | 毒バリ
バリの雨季は12月初旬から始まって、1月が一番のピーク
しとしと数日続く日もあれば、バケツどころか、プールをひっくり返したくらいの勢いで、数十分で何事もなかったかのように太陽が顔を出す時も…

道は川となって、いろんなものが下流にどんぶらこどんぶらこ~
濁った茶色の水は、まるでバリコーヒー
(粉状のコーヒーにお湯を注いで、上澄みだけ飲むので、澄むまでは濁り水)
下流の町、スミニャックあたりではいつも同じ場所が床上浸水状態~

うちの店と道を挟んだ土産物屋の奥さんが、店内のゴミを川となった道路に捨てている!

何でそんなことするの!?

見れば、あちこちでそんな光景が…

翌日は道路がゴミ溜めのみたいに汚れて大変なことに…
「汚いですね~」って当たり前じゃ!あんたも捨ててたじゃん!よく言うよ、ほんとに

私も例外でなかったけど、この季節、体調を崩す人がとても多いのも頷ける
日本でも湿度の多い季節は食中毒に注意が必要なのと同じ
もっともバリは一年中リスク高いんだけどね

そうは言ってもやはり雨季は

空気中の菌の量

がものすごいんだと思う、食材を冷蔵庫に入れておいても2、3日で腐っちゃう!
豆腐や残ったツナ缶はすぐに異臭を放って、溶けてくる…

オイルや水を使って空気と遮断するくらいじゃだめ
その上に更にラップをピッタリと密着させて、水やオイルを完全に空気と遮断するとかなり良い
バリでは高級品のラップを惜しげもなく使う
食材ダメにするよりいいもんね

雨季の大雨は思わぬ収益を運んでくる!
青く晴れた空に誘われて、散歩に出た人たちは無防備
彼らの頭上に雨雲はいきなり現れて、叩きつけるように降りだす雨は容赦ない

みんなお店に駆け込んできて、冷えた体に「コーヒー!」思わず注文してしまう!
はい、いらっしゃいませ~

5分で満席 うん、恵みの雨!

これがランチタイムと重なると、嬉しい悲鳴
厨房でも違った意味で悲鳴

「誰かお皿洗って!カレープレートが足りないから!あー、ほらフレンチフライ早く出して!トマトサラダのドレッシング、それじゃないよ!」

ある日のティータイム
今までにない勢いの豪雨
雨漏りがはじまった…ぽたぽたぽた…
優しく垂れていたのに、次第にその量が増えていく

何で?この屋根作ったばかりじゃん!

大工のチョビヒゲおやじ達は、透明のトタンを固定するときにそのまま釘を売っていただけで、間にリング状のクッションを入れていない
そりゃ漏りますわ…日本じゃ考えられないんだけど、ここでは思いっきり考えられるし、ある意味当たり前

「雨は漏るもの」

あれ?二階から水?階段を伝って水が垂れ始めているような?

ぎゃーーーーーー!!!!

オープン状態の二回に吹き込んだ雨水が、階段下スペースにあるキャッシャーを直撃~
キャッシャーの「ダユ」の悲鳴にお客さん達もビックリ
皆びしょぬれで、なぜか店内はテンション高く、皆大笑い!

この最悪の状況の中、ひとつの空間を共有して皆が同じ思いで止まない雨を見つめる…
この豪雨がまるで ショータイム みたいに