ぴか の観劇(芸術鑑賞)日記

宝塚から始まった観劇人生。ミュージカル、ストレートプレイ、歌舞伎、映画やTVドラマ等も書きます。

11/02/06 妹2のトールペイント作品が居間にやってきた!

2011-02-06 23:59:17 | 医療・介護・福祉など

妹2は、看護師として働いていた独身時代に勤労青年を対象にした絵画サークルでツレアイを見つけたくらいで、絵を描くことが好きだった。人工透析を必要とするくらいに腎臓が悪くなって仕事を続けられなくなってしまったのだが、生きがいをもとうということで30代後半くらいからトールペイントを習い始め、人に教えられる講師資格もとった。リクエストがあれば自宅で講習もできるようにしているが、週3回の透析の合間に主に自分の楽しみのために作品をつくり続けている。
手芸を楽しむウェブサイト「手づくりタウン」の「トールペイント」のページはこちら最近では、妹1や私などに好みを聞いて作品をつくって残してあげたいと思うようになったということで、昨年泊りにいった際に、いろいろな作品カタログの中で好みのデザインを選び、描いてもらっていたのが年内には完成していた。さらにその作品を立て掛ける台をオツレアイくんに頼んで手作りしてもらった。それを一通りお友だちや見ていただきたい方々にお披露目した後でずっと妹2の家に飾って預かってもらっていた。
この間、娘も遊びに行った時に、この作品が一番好きだなぁと思ったら、私のリクエストだと聞いて驚いていた。数々ある作品の中で母娘の好みが一致してしまったことに私もびっくり。

せっかく作品はできても飾る場所の用意ができずにだいぶ待たせてしまったが、やっぱり居間に飾ることにして、インターホンのつけられた壁の下にある収納庫の上になんとか場所を確保した。本日、持って帰って飾ったところを撮影したのが冒頭の写真。真ん中の楕円の中だけでなく左右も点描で花の絵を描き出しているところまでわかっていただけるだろうか?
その後、元々飾ってあったこまごましたものも並べてしまったのだが、圧倒的な存在感で際立っているのがたのもしい。

妹の作品のHPもあるのだが、更新が面倒くさいので放置しているという。ブログの方が簡単なので、パソコンを買い替えたら教えにいこうかなぁとも思っている。

今日はもともと母のところに市役所からの介護保険の今後の政策を検討するためのアンケート調査票に回答するために実家に行く予定にしていた。それを妹2に伝えたら、その用紙を持って母にもきてもらって私と娘も一緒に遊びに行こうと誘ってくれた。
それで急遽、母親の起きる時間を見計らって電話をかけて最終決定。我が家も動き出したのだが、「春の鬱ひねもすのたりのたりかな」状態に入ってしまった娘を出かける体勢にもっていくのにかなりエネルギーを使うハメになってしまい、ランチタイムには間に合わなかった。

なんとか温泉施設に行くのに合流!去年の8月に行った「極楽湯」上尾店へ。娘は今回初めてで、みんなで温泉に行くのは父が生前一緒に行った熱海旅行以来だという。微妙にタイミングがずれていたようだ。
食事のスペースもちゃんとあって、昼食をとりはぐった私たちは先に軽食をとって入浴。間にまた軽く食べて2回目の入浴。
そこでアンケートを書いてしまおうという話も出たが、調査票のページ数を見てあきらめ、上尾から北本の妹2の家まで戻り、テーブルの上に3人の頭を寄せて、母に聞き取りながらまた姉妹でしっかり一問一問認識を一致させながら回答していく。
最後に要望のところでは、去年の春に介護保険適用をはずされた24時間ケアコールの基本契約部分もきちんと保障してもらえるように要望を書いておいた。すぐに死亡するおそれのある疾患のある方(=心臓にペースメーカーを入れていたりする独居の方)には市の方の福祉サービスがあるのだが、それ以外の方は業者のサービスになるという二本立てをうまく統合すればもっと合理的な制度運用ができると思うので、そのように書いておいた。

その後、近くの「夢庵」で食事して帰宅。
そろそろ税務署に医療費の還付申告する準備もしなければならないので、その前に母の方のリクエストに先に答えておいた。まぁ、こういうことでもきっかけにして、なるべく母を娘や孫に会わせ、娘にも祖母や叔母に会わせる機会をつくっておこうと頑張っている。あまり意識していろいろしてあげられなかった父の二の舞にならないように頑張るつもりだ。

(2/7追記)
ご質問があったので、こちらでも回答させていただきたい。冒頭の作品はtole=ブリキではなく板にアクリル絵の具で描かれたものです。手芸の一分野ということで、デザインはいろいろな先生のカタログの中から選んで型紙もとってそれに従って描いていきます。板などもいろいろな形に切ってあるものを材料として買って使うことが多いようです。絵を描く技術もそうですし、デザインをオリジナルでつくるというのは難しいようで、妹2のHPにあるお名前はどの先生のデザインカタログを踏まえてつくったかというように理解していただくといいのだと思います。
妹2が習い始めた頃の作品が以下の写真です。普通にある金属製の茶筒に「緑茶用」「紅茶用」「ティーバッグ用」ということで文字も含めてデザインを入れて描いてくれたものです。これだとまさにtoleペイントですよね。
最近の作品と比べると妹2がかなり上達していることがわかると思います。妹2はもうそんな下手くそなのをとっておかないでいいよと言うのですが、可愛いので捨てられませんでした。でも、だいぶ錆びてきたので、ひどいものからサヨナラしないといけないと覚悟を固めようと思います。


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4 コメント

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トール・ペイントという名称 (茲愉有人)
2011-02-07 10:14:03
トール・ペイントという名称、初めて知りました。

リンク先を読み、見て、その名称の由来も具体的に理解でき参考になります。
国によって、呼び方が違うというのも面白いですね。やはりどこかで一工夫を加え、独自性を出していくからでしょうか。

本文を読ませていただいた時、日本には漆器の漆塗りがあるなあ・・・とふと思ったのですが、「手づくりタウン」のページの詳しい解説を読んでいて、氷解しました。
イギリスで、japanと呼ばれたという記載などから。
というのは、大昔に美術展で漆器/漆塗りの作品の英文表記を読んで、漆・漆器の意味として、japanが使われるということを初めて知ったのです。

今、改めて英和辞典、英英辞典を見ても、ちゃんと、単語「japan」で漆、漆器の語義で載っていました。

妹さんのHPも拝見しました。
ギャラリーにいろんな作品が掲載されていましたが、あれは制作者名で作品が区分されて公開されていると理解して良いのでしょうか。
(ギャラリーに説明がないので・・・・ちょっと、戸惑ったところです。)

最後に、冒頭の作品は名前の通り、tole に描かれているのでしょうか?
変なことが気になりました。

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Unknown (hitomi)
2011-02-08 10:54:30
やはりお父様の遺伝子ですね。素敵です。名古屋三越のペインティング展などで一堂に観たことがあるので思うとさんの作品も出ていたかもしれませんね。
残るものがあるっていいですね。
今回のわらび座はちょっと地味でした。本拠地で宿泊よかったですね。
地元の人たちに愛されるっていいですね。
先日、BSTBSで八千代座の紹介がありました。やはり地元の方と玉三郎!
全然宣伝などもみないのでお正月の昆劇も見逃さなくて良かったです。

わらび座は元宝塚の演出家もかかわっていますね。
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皆様TB、コメント有難うm(_ _)m (ぴかちゅう)
2011-02-09 01:13:50
★茲愉有人さま
いろいろとご質問をいただきましたので、昨晩、本文の中に回答を追記しておきました。
>漆・漆器の意味として、japan......これはいいことを教えていただきました。日本の漆工芸は本当に素晴らしいと思います。漆器を普段使いにできるような余裕のある生活とは無縁ですが、職人さんたちの丹精込めた作品を見ると、日本人として実に誇らしいです。
★「猫と薔薇、演劇、旅ファン」のhitomiさま
トールペイントをやっている人は日本だけでもかなりな人数いらっしゃるはずです。デパートなどの作品展は有名な先生とその門下生一門の作品が並んでいるのだと思います。妹は協会のようなところで人に教えられる資格はとってはいますが、特定の先生について習っているのではないので、一門としてデパートなどに作品を並べるようなことはありません。
ただ本当に父親の絵を描くことが好きな遺伝子を受け継いでいるなぁという思いはあります。まぁ、孫としてうちの娘にも多少継承されているようですし(笑)
わらび座や前進座など、商業演劇とは異なるこだわりのあるところもいいものはいいと応援していきたいと思っています。
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追記感謝 (茲愉有人)
2011-02-10 00:30:00
なるほど。

追記いただいたことで、良く理解出来ました。

「japan」について、ちょっと補足しますね。

手許にある2008年10月-12月の美術展図録『japan 蒔絵 宮殿を飾る東洋の燦めき』にこんな説明文があります。
「ごあいさつ」中の一文です。

フランス王妃マリー・アントワネット、ザクセン選帝侯アウグスト強王らヨーロッパの王侯貴族は、競って蒔絵を求め、宮殿を飾りました。日本で生まれ、西洋人を魅了した繊細で華麗な黄金の美-蒔絵が英語で「japan」と呼ばれた所以です。

また、図録冒頭にある永島明子氏の解説文にこんな一節がありました。

イギリスではたしかに磁器を「チャイナ」と呼び、漆器を「ジャパン」と呼んだ。しかし、フランスでは逆に、磁器を「ジャポン」と呼び、漆器を「ラック・ド・シーヌ」(中国のラッカー)と呼ぶ。ドイツに行くと今度は「ヤーパン」が和紙を指し、漆器はふつう「インディアニッシェ・ラック・クンスト」(インドのラッカー芸術)と呼ばれた。オランダ語の「ヤーポン」はロングドレスやガウンを意味する。・・・こんな具合に、輸入品と国名の組み合わせは国ごとにまちまちであった。

こんな記述を見つけました。

英単語の「japan」の意味に限定して考えておくのが良さそうですね。
図録表紙での表記も小文字で、japanと使われています。
(「手づくりタウン」のページの、Japanという記載には、ちょっと疑問を感じている次第です。)

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