Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

グルダは真実のみを語るのか?(No.1843)

2011-04-27 14:18:08 | 作曲家兼ピアニスト・グルダ(1930-2000)

1972.04 から 1973.05 までの期間の グルダ(Friedrich GULDA)の録音動向の全て



  1. 1972.06 "Anima in Heidelberg 1972" (Heidelberg)


  2. 1972.10 "Piano Concerto No.1, Fantasy for Four Soloists and Band, Variations for Two Pianos and Band" (Koln)



 注目してほしいのは「フィリンゲンのMPSスタジオ録音」が消えたことである! 

グルダは 1972.04平均律第1巻録音開始以降は「ジャズでのMPSスタジオ録音」皆無!


なのだ。クラシック音楽はこの後も録音を続ける、のにである。
 これは何を意味するか? 

「作曲家グルダ」の名作群が 1971年までに ほぼ作曲を終えた(編曲はまだまだ続くが)


なのだ。この後に作曲された名曲は、1974の「パウルのために」「リコのために」の2曲のみとなる。


 「MPSスタジオ」創設時に、設置ピアノの助言などもグルダがした、と推測される。グルダは「自宅ではスタインウェイ」のピアニストだったようだ。「1枚目の協奏曲録音 = 1951年のベーム指揮ウィーンフィルとのベートーヴェン第1番でベーゼンドルファーインペリアル使用」して以来「ベーゼンドルファーインペリアルの魅力」は感じていたようだが、時期に拠って「ベーゼンドルファーインペリアル寄り」の時もあるし「スタインウェイD寄り」の時もある。
 「MPSスタジオ創設」の時は、「スタインウェイD寄り一直線」の時だった。しかし、その前のグルダはちょっと違っていたことをここで確認してみようか(爆

グルダのバッハピアノセッション録音一覧(Friedrich GULDA's all piano Bach session recordings)



  1. Prelude and Fuga BWV860, Menuett I and II(from Partita No.1)BWV825, Fuga(from Toccata BWV911) 1947.10.19-24 Steinway(Decca)


  2. Prelude and Fuga BWV877, The English Suite No.3 1953.02.12-14 Steinway(Decca)


  3. Prelude and Fuga BWV848 1961.11.11-14 Bosendorfer(amadeo)


  4. Itailian Concerto BWV971 1965 Bosendorfer(amadeo)


  5. The Well-tempered Clavier Book I BWV846-869 1972.04 Steinway(MPS)


  6. The Well-tempered Clavier Book II BWV870-893 1973.05 Steinway(MPS)


  7. Prelude and Fuga BWV878, BWV862 1977.12-1978.01 Steinway(amadeo)



 これが現在までリリースされた全てである!
「平均律全曲録音」前に最も評判を呼んだのは、直前の「イタリア協奏曲」録音でベーゼンドルファーインペリアル使用で「そこはかとはかない音色」が魅力。それが「平均律」ではいきなり鮮明過ぎる録音で現れたのだ。これは驚くよな(爆

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