Piano Music Japan

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グルダは真実のみを語るのか?(No.1847)

2011-05-02 21:41:18 | 作曲家兼ピアニスト・グルダ(1930-2000)
 グルダは、1975年にミュンヘンから、オーストリアのしかもウィーンからそれほど遠くない ヴァイセンバッハ(Weißenbach) に引っ越す。グルダの根拠地変遷は以下の通りである。

Where Friedrich GULDA live?



  1. 1930-1966 Vienna


  2. 1966-1968 Zurich


  3. 1968-1975 Munich


  4. 1975-2000 Weißenbach



 細かな「市内の移転」はわからん。離婚問題がいろいろと絡んでいる、とは思う。私高本も同じ問題で引っ越し経験あるからなあ(爆
単純化すると、

オーストリア → スイス → 西ドイツ → オーストリア(全て当時の国名) にグルダは居住した


となる。
 1975年の「オーストリアへの帰還」は「ウィーンフィルとの共演録音の大成果に気を良くした」のが相当に大きな原因だった、と考えられる。「守旧的なウィーン」とあれほどまでに(口汚く)攻撃したオーストリアに9年ぶりに戻って来たことは、オーストリアのグルダファンにはとても好まれたことだろう。「これで、グルダが元のようにクラシックに戻って来てくれるかも!」の期待も含めて。
 ある意味、グルダは期待に応えた、「ウィーンフィルからの連続録音を断られた」にも関わらず。「ジャズ」の録音を(3年の短期間ではあるが)断った。しかも「オーストリアの財産=モーツァルト」に集中的に取り組んでくれていた、協奏曲もソナタも。オーストリア国民も期待した「グルダのモーツァルトピアノソナタ全曲録音」は着々と進行するか? に見えたのだが、大きな壁が立ちはだかってしまったのである!

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