Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

レコード・アカデミー賞について(No.1984)

2012-01-23 21:53:00 | 批評
 読者の方からコメントが書き込まれた。本日号はこの件について「客観的」に述べる。


再発売盤は賞の候補にならない規定だと思います。 (Unknown)
2012-01-22 11:29:57
MEMBRAN盤がレコード・アカデミー賞になったことがないのは再発売だからであって、サンプル盤や広告代金とは無関係だと思います。一方的に決め付けるのは良くないと思います。


 まず事実関係を客観視したい。最新はこれ。「タワーレコード」が自社が表彰されたので最も力が入っていたので紹介しておく。

2011年度「レコード・アカデミー賞」受賞一覧タワーレコードHP

 1963年の第1回から2010年までの一覧は「HMV」が最も見易い。

レコード・アカデミー賞の全記録 HMV HP



 最新2011年について、【特別部門 特別賞】を当のタワーレコードが受賞しているが、これは大半が「再発売盤」である。2008年にも【特別部門 特別賞】 DG ヘルベルト・フォン・カラヤン生誕100年記念リリース
カラヤン/DGコンプリート・レコーディング(240CD)が獲得している。240枚のCDの内、初発売は「運命の力」序曲だけで残りは全部再発売盤(爆
 つまり

レコード・アカデミー賞は「再発売盤」でも受賞している、が実績


です。Membran が発売している「マリア・カラス25オペラ」「マリア・カラス30オペラ」の方が企画として優れている、と思う人が多く、「callas  → ベストセラー」で検索すると、今は「上から2番目」と「上から3番目」に来ています。昔「いつも1番だった10枚組で1132円」はさらに安くなったワケです(爆


 折角の機会なので、Brilliant レーベルについても充分に語っておこう。

HMVで「reecorder → ベストセラー」で検索すると、1位ブリュッヘン、2位と4位に ボスグラーフ、3位と5位に トリプラ・コンコルディア


が来ているのを確認できるだろう。だが「ボスグラーフ」「トリプラ・コンコルディア」の話題で盛り上がったのを日本では見たこと無い。両方とも Brilliant レーベルで現在新譜を出している。レコード芸術誌の「古楽」担当者は知っているのかなあ?サンプル盤贈られて来ないから知らない、の可能性大。とにかく日本語で「ボスグラーフ」「トリプラ・コンコルディア」で検索掛けても、ヒョーロンカ筋からの情報発信皆無。ちなみに英語で検索掛けると

ボスグラーフ は、現役リコーダー奏者だった頃のブリュッヘン以来の「大物」で『ブリュッヘン以上の技巧と音楽解釈を有したリコーダー奏者』


との記述が多い。「HMVの記述」の通りじゃん(爆

 これほどのリコーダー奏者について、何一つ推薦が出ない「レコード芸術・古楽担当ヒョーロンカ」は不勉強と言われてもやむを得ないだろう!
コメント
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