Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

『詳細批評』と『印象批評』の「どこ」に大きな溝が横たわっているのか?(No.1967)

2012-01-01 22:51:49 | 批評の批評

詳細批評と印象批評の「どこ」に大きな溝が横たわっているのか?


  「ヒョーロンカ」と呼ばれる人種は誰もが「印象批評書きやがって!!!」と言われることを嫌う。(私高本も嫌う) 反対勢力から「コイツ耳付いているんか?」と罵倒されるよりも堪える。「研究が行き届いていない」と言う批判であり、演奏家の皆様が全力を尽くした演奏を批評するならば、

「演奏家と同等以上に研究しているからこそ、上から目線で批評できるハズ」と思われて当たり前


だからである。しかし、実態は大きく違う。

礒山雅国立音楽大学主任教授兼図書館長も書いているように「9割以上は印象批評」


となっている。私高本もその1人。詳細批評できる曲は限られている。「川上敦子リサイタル」「佐伯周子リサイタル(の内数曲を除く)」で演奏した曲は全部(どの演奏家が演奏しても)詳細批評できる。リストが少々、モーツァルトピアノ「ソナタ」のみ全曲、伊福部昭ピアノ曲全曲、シューベルトピアノソロの内既に演奏した曲、スメタナ「チェコ舞曲集第2集」。他にもあることはあるが少ない。ピアノソロ曲は意外に研究している曲が多いのだが、それ以外の分野は(シューベルト以外は)首筋が寒い。「第9」「千人」程度に批評できる曲はどのくらいあるのだろうか??? 実はモーツァルトのピアノ曲でも「変奏曲」は詳細批評できる曲は「きらきら星変奏曲」K.265くらいである(泣
 なぜ、「こんなバカなことが起こるのか?」に興味ある人もいるだろう。(いないかも知れない。)率直なところを、年始に綴る。昔々、「レッスンの友」誌に、岡原慎也が連載「役に立たない話」を掲載していた時期があったが、あの水準には達しないだろうが。


 2011年は

超名演を聴いたのに「批評が中途で止まってしまった演奏会」に3回出くわした


が印象(と後悔)が残る。全て「大阪の演奏会」。佐伯周子に(旅費が掛かることに)嫌味を言われながらの演奏会だった。嫌味を言われたのが原因ではない。私高本の猫頭が原因である。3回の演奏会を列記する。懺悔の記録である(涙

  1. 2011.06.25 岡原慎也指揮者日本デビュー演奏会(モーツァルトの K.271 & K.453 とベートーヴェン作品19)


  2. 2011.09.10&11 堺シティオペラ「プッチーニ : 妖精ヴィッリ & ジャンニ・スキッキ」


  3. 2011.10.16 岡原慎也ピアノリサイタル(シューベルト:ピアノソナタ イ短調D845 & ムソルグスキー「展覧会の絵」)



 全3回とも、私高本の猫頭なりに準備して聴きに行くように新幹線に乗った。ベートーヴェンとムソルグスキーは「手持ちの楽譜」を読んで行ったし、「妖精ヴィッリ」はペトルッチで読んで出掛けた。(運良くあったし)


 その程度では「音楽の全貌」は掴めなかった。私高本の猫頭の「容量不足」の可能性が最も高い(涙

 もう52才にもなって「脳の容量拡大」は絶対不可能だからなあ。むしろ「脳の退化を防ぐノウハウ本」を読む世代になってしまっている(爆涙

(この稿はまだ続く)

コメント
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