Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

悪騒ぎしないロマンティック

2021-11-04 | マスメディア批評
週末の工程が明らかになった。信じられなかったベルリナーフィルハーモニカーの朝練の時刻である。練習は10時始まりである。しかし、見学者は8時30分集合で、9時から9時30分まで課題曲「スコットランド」のオリンエンテーション。通常よりも少し長めなので、まあまあの内容になるだろうか。

9時半頃からホールに入ってなので、10時前にはキリル・ペトレンコが出てきていて、時刻通りに始まるのだろう。終了は10時45分頃の予定。

当夜の本番は18時始まりなので、17時には再び戻っていなければいけない。帰宅時間が4時間しかないので無駄になる。食事をすると昼寝の時間がない。燃料費は200km余分に走るので、33ユーロぐらいを見積もらないといけない。それならば、それに近い価格で部屋を借りれないか?帰宅しなけれな6時間近く時間が余る。風呂に入っても3時間ぐらいしか潰れない。天気予報によれば快晴にはなりそうにない。

結構忙しいのだ。間に先月末にあったデジタルコンサートホールの映像を観た。プライムシートで聴いた時より、パユの代打で入ったフランクフルトのHR交響楽団のフルート奏者が吹いていたのが目立った。矢張り女性奏者で視覚的な影響も大きいと思った。しかし演奏はしっかりしていていてよい。今回フランクフルト公演で入った人はプログラムも違うが地味な感じであり、嘗てのオーレルニコレのような音の人だった。但し少し弱かった。

日曜日公演のプログラムがアーカイヴになった。これでハイレゾで聴いておける。メンデルスゾーンは素晴らしい演奏でとても期待が高まっているが、ショスタコーヴィッチの方はまだ把握していない。先日の火曜日のアルテオパー公演とも若干共通するところは、そこではヒンデミートにおける二重の意味と、ショスタコーヴィッチにおけるどちらでも取れる意味合いの表現となる。

先日「マスカラーデ」初日公演でもう一つ冴えない批評を書いていた人が、アルテオパーでは「オベロン」序曲をして踊りの熱狂に爆発させないとして、悪燥ぎしないロマンティックとしていた。これは事実ペトレンコ指揮演奏においてはパトスとならない配慮がいつも通奏低音となっている。これはどういう意味かと言えば、記録者がネオロマンティズムと些か紛らわしい表現で上記ヒンデミートが独ロマンティックをパロディックに扱っている「メタモルフォーゼン」の当夜プログラムにも言及された立ち位置でもある。

つまり、ナチが政治利用した誇大妄想のロマンティックは、ここでは嘲笑の対象になっているというものである。同じ記録者が書いた日曜日の「マスケラーデ」に出場する「マイスタジンガー」の夜警にも表れていて、当然のことながら先週の新制作「鼻」へと通じていく。そして日曜日のショスタコーヴィッチ交響曲10番。(続く)



参照:
In schneller Fließgeschwindigkeit, Bernhard Uske, Frankfuruter Rundschau vom 3.11.2021
ロマンティックな再開 2021-11-03 | 音
エンゲルが降りてきた 2021-11-01 | 音

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