Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

一寸した大人の味

2017-12-05 | 
クーヘンを購入した。いつものパン屋でのものだが、試した記憶がなかったから、売り子に聞いていると、横にいたベッカーマイスターリンが「おいしいよ」と教えてくれたので迷わず購入した。

彼女がパン屋の親方のところに弟子入りしたのはミドルティーン当時で、その頃から知っている。その頃は、手が空いているときに店番に出てきても釣銭は間違え、まともに計算もできないような様子だったので、一度1ユーロ近く損をしてから、相手されるのも億劫だった。

こちらは新たには開発した手作りパン屋であるから、応援して店仕舞いすることのないように必死で応援しなければいけないと思っていたのである。旦那はパン工場に勤めているらしく、当時は健在だった先代が工房を守っていたのだ。

さて、件の彼女であるが、計算の間違えだけでなくて、接客態度などもぎこちなかった。その小太り系プロポーションにも拘らず顔立ちもそれほど悪くはなく、ミドルティーンの丁度ヴァイオリンのアンネ・ゾフィー・ムターがカラヤンと初共演したころの感じで、つっけんどうな感じにも、こちらは閉口していたのである。要するに、応援しているにも拘らず苦手だった。

その後、スーパーでペンキ屋の職人の同年輩のお兄さんと一緒にいたところを挨拶したこともあり、少しは接客態度なども変わってくるかなと思っていた。それでもその後もぶっきらぼうな感じは変わらなかったのだ。

それでも今年ぐらいだろうか、店前で車を当てられたりしてから後、借りてきた代車を見て、「新車?」とか聞くようになった。彼女もやっと大人になったなと思ったのだった。その後もなんとなく、対面の印象がよくなった。

さて肝心のクーヘンは、上にアーモンドが乗っていて香ばしい。四角く、四つ切にして食した。何回かに分けて食せるのも嬉しかった。ワインには甘みが合わなそうだったが、泡物には行けるのではないかと思った。



参照:
気に入るということは 2011-12-21 | 料理
水々金々日々、月曜日 2012-11-12 | 暦
南独のもの北独のこと 2011-11-25 | 料理

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