Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

死が忍び寄る世界観

2020-12-21 | 文学・思想
来年のオパーフェストの宿を予約した。7月である。ミュンヘンも旅行シーズンに関わらず郊外のお気入りのアパートメントホテルに四泊入れておいた。盛夏であるから涼しいところがいいのだが、耕地は広がっていても森に囲まれた村ではないのでなんとも言えない。車で少し出て行けば湖畔地帯なのだが、室内にいる限り涼しくはないと思う。

そのように特別に景勝地でない分静かな夏の昼下がりを過ごせるのではないかとも夢想している。兎に角安く、200ユーロほどで押さえておいただけで、変更は幾らでも出来る。そもそもティケットももし時間が空いた時の遠足先もまだ決まっていない。ただただミュンヘン近郊に足場を固めておく準備だけである。

例年は陽も長い時期であり、人込みは暑苦しいので、日帰りをしたのだが、来年は前音楽監督キリル・ペトレンコが指揮台に立つ最後の機会なのでどうしても出来るだけ通おうと思っているからだ。そもそも何が予定通り開催されて、どれほどの人が集うかも全く分からない。その分先行予約で狙っていた場所が取れたのだろう。

英国で確認された変異型のコロナで、様々な憶測などが流れ、特にビオンテクのワクチンが目指すスパイクが利かなくなるとして危惧されている。まさにそこが変異を起こしているようで、するとなると全く効かなくなるかと思うと、一部では問題が無いという声も出ているので分かり難い。

どうも重要なののは選抜的に変異しているのではなくて、偶然にという事のようで、大きな長期的な広がりにならないと認識したが違うのだろうか。

兎に角、日曜日の午後にWTOの欧州への勧告が流されて、英国からの感染を喰い止める対処を白とある。早々に一水を別けて向かい合うベルギ-やオランダは早速着陸拒否を出したようだ。その後イタリア、オーストリア、又陸水空のフランスは遮断の検討に入った。そして欧州内で調整してという事でマコン大統領とメルケル首相が電話会議をして欧州を期限をつけて英国に対して閉鎖する意向を固めた。

独交通省は、基地へ帰港の飛行機のクルーを除いて、英国からは一切の移動を止めた。例外は荷物そのものだけとなる。零時から年末31日までを一先ず期間とした。アイルランドなども先ず48時間交通を遮断する。

観戦力の強さだけならば、感染を遅らせるように努力するだけで事足りるかもしれないが、万が一現在接種が進められているワクチンを無効化するようなことがあれば大変なことになるので、保守的にあらゆる可能な防御策を進めるしかない。その可能性に欠けるしかないとされている。

その新株が感染拡大すれば既に現在の死者数急増からしても厳しいところで医療崩壊が待ち受ける。恐らくその事だけでこの一年間で最大の危機を迎えることになる。更に来週から始めろうとしている接種がどこかね効かなくなってくるとすれば最早打つ手が無くなり、完全に敗北となる。

20時30分にローマから通信社経由で情報が入ってきたようで、数日前にローマのフォミチーノ空港に英国から到着した二人組に新株コロナが確認されたとある。防疫が容易でないことは分かっているが、既にどれほど入っているか?独国内では確認されていないというが、発覚してくるとなると恐ろしい。

既に10月からの第二波の感染速度は尋常ではなかったので、更に高速化するとなるとは逃げても逃げきれないような感染力と考えても良いだろう。青天の霹靂というほどまでに見通しが明るかった訳ではなかったが、ここで来週から始まるワクチンが効かないとなれば絶望というしかない。ここまで来て本当に感染病は怖いなと思わされた。弱者でなくても身近に死が忍び寄るのを感じるかもしれない。



参照:
音楽劇場の舞台設定 2019-11-20 | 文化一般
adagio molto e cantabile 2019-09-06 | 音

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