Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

快便ならずの生からの別離

2022-06-12 | 
「ザ大衆食つまみぐい」のエンテツさんがこの四日に亡くなったようだ。訃報は確認していないが、ご本人のツイッターにそのような書き込みがある。昨夏になって相互フォローをしていた。ブログによるとコロナ禍の2020年4月から東京新聞での連載休止ということで、その時点で末期の癌とあって、その後余命を過ごされていたようである。ブログの一覧が出来なくなっていたので、気が付いて驚いたのだった。

個人的な知己はないものの何度もSNSを通じての対話から色々な個人的なことも伺っていた。特に故郷の新潟県での高校時代の雪山のお話などはあまり多くの人には関心の無かったことだろうが、興味深かった。

これは、その「大衆食活動」はまたその著書から名刺代わりとなっていたのだろうが、飲食後に意識を飛ばして帰宅というのがいつものパターンとなっていた。70歳代になってからものその素行ぶりは我々には到底及ばないと思っていた。そこ迄続けられていただけでも大変に健康な方だったのだろ。そのような飲酒量に拘わらず最後の最後まで痛み止めも効いていたようだからそのことも我々を安心させてくれる。

ここでも11回ほど2006年頃から扱っていて、12年ほど時々SNS交流をさせて頂いた。闘病生活中にもツイッターに5月11日に最初で最後のコメントがあった。カラヤンのベートーヴェン全集とTimeLifeでの発売、仏壇型ステレオセットに関する昭和話しのリツーイトに対してだった。

最後の数週間には予てからのライフワークの大衆食に関する覚書の再考があったのだが、緊急入院の呟き以前の最後は大便が切れずに青息吐息になるというもので、そのもの大衆食哲学である快食快便ならずの生からの別離を表していた。腸活動こそが発生生物学的に生の根源であるという話しを聞くことがあるが、まさしくその哲学を身を以て示されたことになり、ほくそ笑む表情さえ思い浮かぶ。実際に「こういう話、下ネタ?好きな人がいるんだよね。」と書かれている。

洗濯屋に行ったら仕舞っていた。20日まで休みの様だった。28日の為には間に合わないかもしれないので、そのあとに一度新たなシャツと一緒に持って行こう。列車でミュンヘン往復するとなると一遍でぐずぐずになってしまうだろう。車往復での良さはそういうところもあって、エアコンと空気フィルターなどを効かせておけば自宅にいるのと何も変わりはない。お土産物色と劇場の出入りぐらいでは汚れない。特に夏場は汗を掻くので汚れるのでその差は大きい。ミュンヘンの郊外の湖畔から車でレジデンスへというのが最高だろうが、ニムフェンブルク城の近所在住なら交通公共機関で飲み食いの方が楽しい。



参照:
大衆食では無いおつまみ 2021-07-25 | 料理
なぜ今頃の感の疑心暗鬼 2011-04-13 | 雑感
思う存分飲み食いしてみろ! 2010-06-21 | 生活
来た来た、次ぎの鴨が 2009-10-20 | マスメディア批評
八割ほどは、本当かな 2009-10-10 | ワイン
情報の洪水を汲み尽くす阿呆 2009-04-12 | マスメディア批評
気がふれぬ中にお暇する 2008-04-10 | 生活
夏バテ時のためのサラダ 2007-06-13 | 料理
絵に画いた牡丹餅 2007-03-18 | SNS・BLOG研究
言葉の乱れ、心の乱れ 2006-10-28 | 女
こねこねクネクネ 2006-09-23 | 料理

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