パンダ イン・マイ・ライフ

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音楽と本、そしてちょっとグルメなナチュラルエッセイ

杉村三郎シリーズ「絶対零度」

2019-08-11 | book
宮部みゆきの作家生活30周年特別企画と銘打ち、オール讀物2017年11号に掲載された杉村三郎シリーズ「絶対零度」を読んだ。2011年11月の設定。娘の桃子は小学4年生だ。

杉村探偵事務所に10人目のお客さん、50代後半とみられる筥崎静子が訪ねてきた。嫁いだ娘、27歳の主婦の優美が、10月2日に自宅で自殺未遂を測り、病院にいるが、広告代理店に勤める26歳の夫、佐々知貴が、自分を娘と会わせてくれないのだと言う。

夫婦の相模原市のマンションから浮かびあがった、知貴の大学のOBスポーツサークルの最年長33歳の先輩の存在。さらに、団体のフェイスブックから、24歳の一員の3歳上の妻が10月4日にマンションのベランダから飛び降り亡くなっていたことがわかる。

優美の友人、大学在学のサークルの後輩、優美が入院している病院など、杉村の調査により、様々な点が線となり、疑惑を深める。
杉村は、オフィス蛎殻の木田ちゃんの助けを借り、IT技術で優美の居場所を突き止めるが。

杉村三郎シリーズ史上、最もいたましい事件と銘打つ。若い夫婦が招いた結末。

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