光年・千年

纏わりつくが、纏まらないおはなし、日記ふう。

暗ければ暗いほどいいときもある

2006-03-05 15:12:27 | 星空・天体・宇宙
  2004年は、わりと肉眼で見える彗星(ほうき星)が多かったと思う。夜空の話で、わりとと言う意味は普通ではない。都会でも田舎でも、そこそこ星は見えるが、彗星の場合は点光源でなく棉あるいは雲見たいなものといっていいから、つまりは結構好きでないと、こんな表現はできない。
  そんな2004年だったが、もう暮れに近いころ、マックホルツさんという人が発見した彗星(Comet Machholz、C/2004 Q2)が明るくなるという予報が、いろんなウェブから出ていて、私も今度こそいい写真を撮りたいと思っていた。
  今はオリオン座の南かと、ぼんやり考えていたのだが、あっという間に北上して12月31日、大晦日にはすでにおうし座のヒアデス星団近くにある。天気はいい訳がない。2005年になって珍しく、正月2日晴れた。夜、外に出て双眼鏡で眺めたが、あわてて部屋に引き返した。あまりにも、寒かったからである。仕方なく、部屋から、首を捻じ曲げて、手でカメラを固定して、10秒か15秒の露出で息を止めて撮った。その写真をディスクの隅からヒッパリ出して、・・・。左下にヒヤデス星団、黄色い明るめの星がアルデバラン、彗星は、中央少し上の緑色の点模様だが、見えないかも。
  ちなみに、この星は、離心率が0.999461で(引用は、吉田誠一さんのホームぺージで公開されている数値です)、軌道は方物線に近く、再び太陽に近づくとしてもずっと先の話である。