巨匠かつ拘束されたことが有名な、ロマン・ポランスキーが監督。
このため、かっちりラストまでハラハラさせてくれる。
サスペンスものとしては上々か。
まんまとうまく騙されてしまった(笑)
前任の急死によって、突然巻き込まれる主人公(ユアン・マグレガー)
スキャンダル渦中の元大統領の自叙伝原稿に手を入れ、出版するためのゴーストライター。
彼が一気!に、濁流のような状況に巻き込まれる様が面白い。
ヘリから打ち合わせ風景を撮影され生放送で流れるわ、マスコミ用コメントを急遽書かされ、即それがニュースでオンエアされるわ...
急ピッチで、いつでもトラブルが発生しそうなぴりぴりした状況が深まっていく。
出演陣では、元大統領を演ずる ピアース・ブロスナンと、その妻を演ずる オリビア・ウィリアムスが強い印象を。
彼らから比べると、主演のユアン・マグレガーも トム・ウィルキンソン も普通(笑)
特にブロスナンは、彼ならではの気品がある一方の「怪しさ」(奇しさ?妖しさ?)が存分に物語をもり立てていた。
彼のこの存在感だけで、この映画をかなり引っ張っている感じ。
このキャスティングには正直、唸った。
ただ鑑賞後に残るのは、はめられた気持ち良さ、ではないのが残念。
あとになってみると、やや設定に無理がある気がしてしまう感じ。
この点では、最近の作品では「アン・ノウン」を思い出す。
どっちも、観ている間は十二分に面白いんだから、いいっちゃあいいんだけど(笑)
PS ポランスキーの新作は Carnage(修羅場)というタイトルで、ジュディ・フォスター、ケイト・ウィンスレット、 クリストフ・ヴァルツと超豪華でタノシミ!
大統領の妻は、確かに印象的でした。
(直後はともかくとして)
しばらくたつと、また観たくなるコンツンツですね。
あと画面もスタイリッシュでしたね。
私も忘れかけてるので、再度鑑賞したいです。
フェリーに取り残される1台の車
とか、
大雨の海岸線
とか、
おっしゃる通り、再度鑑賞ですね!
映画の冒頭からありました。それほど秘密にする必要があるなら、自叙伝を他人に任せられないでしょという点です。
映画は、あり得ぬ環境下で登場人物たちをどう立ち回らせるかが勝負ですから、目をつむるしかありません。
映画の最中は、余計なことを考えることもなく集中できました。その意味で好い映画でした。
<自叙伝を他人に任せられないでしょ
そこです、そこそこ!!