日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
このプラットフォーム上で思いついた企画を実行、仮説・検証を行う場。基本ロジック=整理・ソートすることで面白さが増大・拡大
 



モーツァルトイヤーもあっという間にあと一ヶ月。
そうして、今日はモーツァルトの命日です。

今日は、心静かに好きな曲を聴いて追悼する日かなと。
ちなみに、私は今、K.526 ヴァイオリンソナタを聴きながら同時進行でカキコ中。
先日ご紹介した、リート K.523 夕べの想い Abendempfindung on Lauraから近い存在で、2ヶ月後に作曲されています。

第2楽章が特に出来が良く、静かに8分音符がそろそろ第一主題として立ち上がる中、ヴァイオリンがピアノと美しくからみあう非常に美しい......

さあ今日は、これから赤ワイン(それは某ヌーボーでは決して無い)でも開けて静かに夜を過ごそう。
もちろん想いを馳せながら。
いかが?

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9/14,16,17に、フランスはパリ、シテ・ド・ラ・ミュジックにて行なわれた室内オペラ、「モーツァルト・ショート・カッツ」についての評が、金曜の夕刊に載っていて興味深く拝見。


フランスの喜劇界をリードしてきた演出チーム、デ・シャンが60年代のホテルのロビーを舞台に創り上げた、交錯する3つの愛の物語。
このベースとなったのが、モーツァルトの初期の知られざるオペラから珠玉のアリアや名場面からの抜粋。女性指揮者ローレンス・エキルベが、これらの調性や曲調を組み合わせたもので物語化したと。

ここまで読んで、モーツァルトのどの曲なんだろう?!という興味がふつふつと....
なんだかんだサーチしてやっと全体像がみえてきました(フランス語に苦戦しましたが...)

採用されている曲は、例えば、
K.87 「ポントの王、ミトリダーテ」
K.344 2幕のジングシュピーゲル「ツアーイデ」からのアリアなど数曲、
K.196 オペラ ブッファ 「偽りの女庭師」から数曲とか、

さらには、
K.446 パントマイムのための音楽(!!)というような、確かにほとんど聴く機会のないモーツアルトの楽曲を紡ぎ合わせて構成していることを理解しました。

批評ではこの室内オペラについて、モーツアルトのエスプリが見事に凝縮と絶賛しており、どういう企画に仕上がっているか、いつか機会があったら観てみたいものです....

せめて今晩のNHK、2006 7月ザルツブルグでのガラコンサートでも視聴しますか(ハイビジョンでは放送済)
ちなみに、超有名曲群がぞろぞろしている中で、K.584はめずらしい曲となっています。
(コシの第1幕11場のアリアを差し替えで歌われた曲)

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今年は、モーツァルト生誕250周年(もう2ヶ月しかありません...)
そこで、モーツァルトの数多い名曲のうちから、「実は名曲」を少しずつ紹介していこうかな、ということでモーツァルトの定番?!ピアノ協奏曲、かつ名作が連なる、20番~27番は実に素晴らしいのは当然?、なのでそこで特に10番台をカキコしておりました。

そんな時、そんなチマチマしたものはブッ飛ぶ?!、1日中ずっ~とモーツァルト!のインターネット・ラジオを知り感動。
どの曲がどうのという次元を遥かに越えて、ケッヘル何番を聴こうかと意識しなくても、この放送を聴き続ければ気軽にモーツァルトにふれることができ(もちろん何が放送されているかはリストで表示されますが)、そういう自然な状態の中から奥深い世界にどんどん落ちていけるわけです。

ところがどうもそのインターネット放送局、なくなってしまったようで、何度アクセスしても通じません。
残念ですが仕方ないと思わざるえないこのごろです。

こうなると、もうしばらくとはいえ、その間に少しでもモーツァルトイヤーを楽しむために(自分も含め)、「実は名曲」をもう少しでも紹介していけたらと思いまして復活です。


さて今回はピアノ協奏曲シリーズから脱出して、リート K.523 夕べの想い Abendempfindung on Lauraです。

約5分30秒の至福の時。
ピアノのしっとりとした旋律に導かれ、歌が静かに立ち上がります。
映画「ネバーランド」の感動を引きずっているのかもしれませんが、この歌曲には、「永遠の時」がつまっているかのよう。
うつろう「時間」「至福の瞬間」そして「死」がとなりあわせに組み合わされた歌詞になっています。
そのわけは....

作曲時期は、1787年6月24日。
父レオポルトの死後(5月28日)、有名な「音楽の冗談」続いて作曲されたのがこのK.523 夕べの想いのようです。


歌詞はここでは引用しませんが、ぜひお読みいただければと思います。
ぜひお勧めいたしたい1曲です。


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今年は、モーツァルト生誕250周年。
そこで、モーツァルトの数多い名曲のうちから、「実は名曲」を少しずつ紹介していこうかな、と15回もそんなことをやっているのですが、そんなチマチマしたものはブッ飛ぶ?!、最近モーツァルトのメーリングリストで熱~く話題になっているコレをご紹介したいと思います。


それは、
「 Mozart forever, always 」

イタリア、ミラノから発信されているこのインターネット・ラジオは、1日中ずっ~とモーツァルト!!

どの曲がどうのという次元を遥かに越えて、ケッヘル何番を聴こうかと意識しなくても、この放送を聴き続ければ気軽にモーツァルトにふれることができ(もちろん何が放送されているかはリストで表示されますが)、そういう自然な状態の中から奥深い世界にどんどん落ちていけるわけです。

これまでパソコン使用時はi-tunesが活躍してきたのですが、この放送に出会ってからはすっかりこれのとりこになってしまい、他のシェアは大幅ダウンしています。

URLは以下の通り。
http://www.live365.com/stations/mozartmp3


(ついでに)
なんと!今放送しているのは、ちょうどご紹介していた、ピアノ協奏曲10番台ではあります!
さっきはジュノーム9番、今は11番かな。


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今年は、モーツァルト生誕250周年。
そこで、モーツァルトの数多い名曲のうちから、「実は名曲」を少しずつ紹介していこうかな、の第15回です。

ここんとこ、しつこく?!? ピアノ協奏曲の10番台をご紹介しています。
というのは、この10番台、見捨てておけない名曲群であるとともに、実はモーツァルトのキャリアの最も輝かしい時期の作品群なのです。
「成功」という最高の蜜を吸い、精神的にも満足していたモーツァルトからこのころの作品は生まれているのです。
素晴らしくデモーニッシュな20番からがらっと展開がかわってしまうわけですが。
そこから才能が彼を苦しめはじめる......わかるわかる!(わけない)


さて、
今回は、K.453  ピアノ協奏曲 第17番 ト長調です。

この17番、モーツァルト好き者を満足させる仕掛けがけっこうあります。
前述しているように、弦、管楽とピアノが絡み合い、有機的にハーモニーを紡んでいく領域が完成しつつあるところを実感できるのです。

ダイナミックに立ち上る第一楽章。
最初にバイオリンによってテーマが表示されると、これをベースにして、ト長調らしく明朗に展開。途中のファゴットの登場から、曲調が微妙に変わっていくところがまた聞き所といえましょう。
弦、管楽とピアノのかけあいが楽しくも絶妙。

そして、
9番以降、久しぶりに10分を越える長さとなっている、第二楽章。
この美しさは、筆舌もの。
弦、ピアノ、そして管楽器の見事なハーモニー.......
わたしの中のこの楽章のイメージは、日だまりの中、静かな湖の風景。モネの絵画のようです。

第三楽章には、おもしろいエピソードがあります。
モーツァルトの飼っていたペットは、当時ムクドリだったそうなのですが、このムクドリ、なんとこの第三楽章の主題を歌うことができたというのです!
窓を開けて、モーツァルトをかけると、野鳥が反応することはしばしばありますが、「あわせて鳴く」というのは全く未体験ゾーンですね。
さすがモーツァルトが飼うムクドリは違う....


最後に、この曲の特別なところをダメ押しで?!
モーツァルト本人の発言でも、この17番には特別の想いがあることが記録されています。
もともと、愛弟子のために作曲されたものなのですが、「この曲は2人だけのもの」と。


(次回に続く) 


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今年は、モーツァルト生誕250周年(もう半年過ぎたのですね...)

モーツァルトの数多い名曲のうちから、「実は名曲」を少しずつ紹介していこうかな、の第14回です。

ここ数回、モーツァルトの定番?!、ピアノ協奏曲シリーズですが、ここでは名作が連なる、20番~27番は実に素晴すぎることもあって、そこはパスし、その前の私のお気に入り、連なっている10番台の傑作を集中的に取り上げているところです。


今回は、 K.451 ピアノ協奏曲  第16番ニ長調です。

まずはダイナミックに立ち上る第一楽章。
おもしろいことに、この16番の立ち上がりのリズムは、この曲に続く、17、18、19番で同じ! という実験?!をやっています。
弦はもちろん、管楽とピアノが絡み合い、有機的にハーモニーを紡ぐ展開は、前作より始まった管楽器の指定が「必然」であると唸らされざるえません。どの楽器の音も聴きもらすことができない、濃密、緻密な音楽。

そして、大のお勧めは、静かに美しい第二楽章。
名曲ぞろいのピアノ協奏曲の中でも、これは好きな楽章です。
第一楽章の濃密さに疲れたオツムを休ませつつ聴く、管楽器とピアノが短いフレーズを交換しながら昇っていく様子は、それこそ昇天?!ものです...

そして第三楽章は、主題フレーズを中心の軸が変化しないままカンディンツア~コーダへ。実にスムーズに曲のフィナーレを向かえます!
この16番、隠れた名曲と言っても過言でないと思います。


(次回に続く) 

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今年は、モーツァルト生誕250周年(もう半分近く時計の針が進んでしまいました)
モーツァルトの数多い名曲のうちから、「実は名曲」を少しずつ紹介していこうかな、の第13回です。
ここんとこ、ピアノ協奏曲シリーズで、かつ20番以降のポピュラーな曲をさけ、10番台からセレクトしています。


今回は、 K.450 ピアノ協奏曲 第15番 変ロ長調です。

第一楽章出だしから。
主題を管楽器から奏で出すというのがおもしろいところ。
実はこれはこの曲を象徴しているところでして、この15番から、曲全体にも管楽器がかなりクローズアップされ出していて、モーツァルトの作曲の深化をみることができます!

そしてとっても静かな第二楽章。
まさにこの管楽器と、ピアノとが美しくからみあうこの楽章の後半は、聞き所満載といえましょう。

第三楽章
冒頭のピアノから軽やかに主題を奏でると、これをオーケストラがつなぎ、ぐんぐん展開していきます。そして管楽器でいうとこの第三楽章の後半に、モーツァルトのピアノ協奏曲中、初めてフルートの出番がやってきます。
そして一気にクライマックスへ!!


ということで最後に。
この曲から、曲全体にも管楽器がかなりクローズアップされ出していることを知って聴き直すと、また違った感動を呼べる、そんな1曲がこの15番です。

(次回に続く) 



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今年は、モーツァルト生誕250周年。
そこで、モーツァルトの数多い名曲のうちから、「実は名曲」を少しずつ紹介していこうかな、の第11回です。


前々回から、モーツァルトの定番?!、日本での演奏会で演奏回数がぶっちぎりで多い(今回の「熱狂の日」ではそうでもありませんが)ピアノ協奏曲シリーズです。
名作が連なる、20番~27番は実に素晴すぎる一方、その前のヒトケタ台、そして特に10番台は私のお気に入りとなっています。
その時代は、ザルツブルグ時代~ウイーン時代にかけてですが、今回からはウイーン時代の傑作を取り上げたいと思います。


今回は、 K.415 ピアノ協奏曲 第13番ハ長調です。

まずはダイナミックに立ち上る第一楽章。
ハ長調らしく、伸びやかに明るい展開は、とてもダイナミック!!
ウイーンでの活動が本格化し、かつ新婚で希望にあふれるモーツァルトの心中が溢れ出たかのとも思ってしまいます。
続く流麗なピアノはまさにそんな感じです。

そして、ただただ美しい第二楽章。
わたしの中のこの楽章のイメージは、春の日だまりの中に漂うピアノ?!

第三楽章も、うならされます。
ピアノが奏でた旋律をオーケストラで一気にいくようにいったんみせながら、強弱変化しつつ、ハ短調のアダージョに行き着きます。これが第二楽章とはまた違う美しさ...

そしてビックリは締めくくり。
ピアノが一気にクライマックスへ!!と思うと、ピニッシモで静かに退場し、オケもそれにあわせて終了するという斬新な終わり方です。

この1曲は、こう書き込んでいるうちに、私にとってかけがえのないものだと改めて気づいた次第です。
「熱狂の日」では第12番は3回演奏がありましたが、この13番が1回もなかったのが残念ではあります。

(次回に続く) 

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東京国際フォーラムで開催中の「熱狂の日」~モーツァルトと仲間たち~。

モーツァルト狂としては我慢できず?!昨日顔を出してきました。

もともと、東京国際フォーラムの中を通ることは、散歩するのに最高に気持ちいい空間。
そして、ここでこの場所全体を使ったイベントにより、完全にお祭り空間と化していて、気持ち良さ2乗です。

通常のショップも全て、「モーツァルト仕様」。
ザルツブルグ、ウイーンにちなんだ食材、モーツァルトにちなんだお菓子から、おみやげまで多彩で飽きません。

お祭りらしく、子供づれもこういうクラシックコンサートの場としては多いことも特徴といえましょう。

~5月6日(土)までなのですが、ちょっと残念なのは、ほとんどのコンサート(200公演)がSOLD OUTであること。
気楽にちょこちょこ見れたら、この気楽な雰囲気と相まっていいなあと思うものの、こればっかりは仕方ないでしょうか。
開催側も努力はしているようで、いくつか追加公演もあるようですが、すでに昼は全てのホールがいっぱいのため、夜深めが中心のようです。

残念だなと思う方へ、ちょっとだけいいニュース。
今日、13時より、NHK-BS2で、モーツァルト「熱狂の日」の特番があり、6時間にわたってクローズアップされるようです。公演の生中継も一部あるようです。
少なくとも、このイベントの雰囲気は多少味わえると思います。


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「フランスのナントという港町で、クラシックの常識を覆すような前代未聞?!の音楽祭があって毎年10万人以上を動員しているらしい」という噂が聞こえてきたのが今からちょうど3年前。

それが明日からあらためて日本で実現します。
場所は、東京国際フォーラム。
東京に昨年のGWに上陸した、朝から夜遅くまで同時に次から次へとコンサートを開催する音楽祭、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」でした。

今年の最大の話題、モーツァルト生誕150周年を記念し、明日、2006年5月3日(水)~5月6日(土)まで、200公演を予定。

ごく一部ですが、私も当然!!出没する予定にしています。
残りチケットはわずかのようですが、トライしてみる価値は十分!なんたって、一公演あたり2000円程度なのですから...安い!

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今年は、モーツァルト生誕250周年。
そこで、モーツァルトの数多い名曲のうちから、「実は名曲」を少しずつ紹介していこうかな、の第9回です。


前回から、モーツァルトの定番?!、日本での演奏会で演奏回数がぶっちぎりで多い、ピアノ協奏曲シリーズです。
名作が連なる、20番~27番は実に素晴らしいのですが、私のように聴き過ぎでその感動を失いがちの私にとって、その前のヒトケタ台、そして特に10番台は私のお気に入りになっています。
その時代は、ザルツブルグ時代~ウイーン時代にかけてですが、今回はザルツブルグ時代の傑作を取り上げたいと思います。

前回は初期の傑作、K.246 ピアノ協奏曲 第8番 ハ長調 、通称 リュッツォウ協奏曲でしたが、今回も、ザルツブルグ時代のピアノ協奏曲です。

それは...            
K.271 ピアノ協奏曲 変ホ長調 第9番、通称「ジュノム協奏曲」です。

この曲は実を言うと、個人的好みは置いといたとしても、モーツァルト好きでのファンが多く、好きな曲ベスト10とか上げるとけっこうな確率で出現してくるピアノ協奏曲なのです。
この曲の人気がわかる話ではないでしょうか。

この曲最大の特徴は、立ち上ったとほとんど同時に、立ち上がるピアノ展開です。
一気になだれ込んでいきます。

ジュノムというのは、女性のピアノ奏者で、優秀な方だったのでしょう。
弾き手の技量に合わせてテーラーメードで作り上げるモーツァルトが創ったこの曲は、巧みな技術が必要な曲と言えます。

この後も、ザルツブルグ時代のピアノ協奏曲も含め、今後10~19番の中でお勧めを今後ご紹介していければと思います。


(次回に続く) 

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今年は、モーツァルト生誕250周年、約2ヶ月前の1/27金曜はそのお誕生日でした。
そこで、モーツァルトの数多い名曲のうちから、「実は名曲」を少しずつ紹介していこうかな、という企画を展開していますが、今日はモーツァルト・イヤー第一のピークだったお誕生日に続く、第二のピークをご紹介しましょう。


「フランスのナントという港町で、クラシックの常識を覆すような前代未聞?!の音楽祭があって毎年10万人以上を動員しているらしい」という噂が数年前にありました。

それを日本で実現した場所が、東京国際フォーラム。
東京に昨年のGWに上陸した、朝から夜遅くまで同時に次から次へとコンサートを開催する音楽祭、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」でした。

これが、今年またまた同時期に、開催されます。

なんと(ナント?!)テーマは今年の最大の話題、150周年を記念し、「モーツァルト」。

うれしいことに基本コンセプトはそっくりそのまま、常識破りのチケット料金、映画より安い、1500円で基本的に開催されるのです。

もう既に、ご存知でしょうが、それは、
ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 「熱狂の日」音楽祭2006 ~モーツァルトと仲間たち~ です。

2006年5月3日(水)~5月6日(土)まで、 200公演を予定。

今日は、公式ガイドブックをご紹介しましょう。
この「熱狂の日」音楽祭の情報を網羅しています。
出演アーティストのインタビュー、プログラム内容、スケジュールを掲載しているのは当然、モーツァルトの徹底特集とか、楽しめます。

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今年は、モーツァルト生誕250周年、ちょうど約2ヶ月前の1/27金曜はそのお誕生日でした。
そこで、モーツァルトの数多い名曲のうちから、「実は名曲」を少しずつ紹介していこうかな、の第9回です。


そろそろ、モーツァルトの定番?!、ピアノ協奏曲にいってみたいと思います。

モーツァルトのピアノ協奏曲を愛するモーツァルト好きは非常に多く、日本での演奏会での演奏項目は、ぶっちぎりでピアノ協奏曲となっています。
27曲あるピアノ協奏曲で得に演奏回数が多いのが、名作が連なる、20番~27番です。
これら8曲は実に素晴らしいのですが、私のように聴き過ぎでその感動を失いがちの私にとって、その前のヒトケタ台、そして特に10番台は私のお気に入りになっています。

ピアノ協奏曲を大きく分けると、
 1番~ 4番    他人の曲を改作したもの
 5番~ 10番  ザルツブルグ時代
11番~         ウイーン

今日は、ザルツブルグ時代のピアノ協奏曲で、モーツァルト好きのファンも多いと思われる、
初期の傑作、K.246 ピアノ協奏曲 第8番 ハ長調 、通称 リュッツォウ協奏曲です。
リュッツォウというのは、モーツァルトのピアノの弟子、リュッツォウ伯爵夫人に書かれたことからきています。


のっけから(モーツァルトの中でも)明るい曲調で立ち上がり、一気に展開していく、実にハ長調な曲です。
ピアノの導入部分、テンポ良く飛び出して走り出す瞬間がたまらなく快感です。
7分30秒があっという間に終わってしまいます。

第2楽章もそうとうにお気に入りの1曲です。
ホルンなどの管楽器との弦の絡み合いの導入部分がまず実に美しく、このあと登場するピアノも...

ザルツブルグ時代のピアノ協奏曲も含め、今後9~19番の中でお勧めを今後ご紹介していきたいと思います。

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今年は、モーツァルト生誕250周年、約2ヶ月前の1/27金曜はそのお誕生日でした。
そこで、モーツァルトの数多い名曲のうちから、「実は名曲」を少しずつ紹介していこうかな、の第9回です。

前回いきなり変化球にいってしまったので...
大幅方向修正し、そろそろ歌ものにいってみたいと思います。

今日は、リートK.53 An die Fraude です。


一気に初期のモーツァルト、まだ12歳の時の作品です。
天然痘にかかった本人と姉を、直してくれた医師へのお礼の1曲。
視力を失いそうなほどの病状から回復した感謝の気持ちをこめた1曲。
そして、初めてモーツァルトが書いた独立した歌曲として有名な1曲です。

素朴な繰り返しのやや多い曲ですが、30曲以上あるモーツァルトのリートたちの最初の曲にふさわしい作品と言えましょう。
モーツァルトのリート群も、他のジャンルに劣らず、そのシンプルさにおいて魅力の尽きない世界であり、少しずつ紹介していければと思います。

(次回に続く) 



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前々回でご紹介した、グルダ経由チック・コリアのモーツァルトへのさらなる目覚め。

1979年、ミュンヘンでチック・コリアがフリードリヒ・グルダと2台のピアノの即興演奏をした際、グルダが弾いた即興部分の美しい旋律について訪ねた答え。
「あれは、モーツァルトだ」
その場で、チック・コリアは決意したそうです。
「私もモーツァルトを弾くことにしよう」

そして、その後27年後。
1996年に発売された、このCDを今日はご紹介しましょう。

「The Mozart Sessions 」
指揮?そしてボイスパフフォーマンスを同時?に行なうのは、あのBobby McFerrin。
1990年に2人で行なったツアーがきっかけとなり、このCDが6年後に完成しました。
このプロジェクトを説得し続けたのは、Bobby McFerrinでした。

これぞ、異色のモーツァルトと言ってさしつかえないと思います。
ピアノ協奏曲の定番K.488、K.466(ピアノ協奏曲 No.23、20)の2曲を独特のタッチで演奏していて好感がもてます。
カンディンツアも実にチック・コリア!
定番と言われるピアノ協奏曲 20番~27番は素晴らしいのですが、私のようにこの8曲の聴き過ぎで、感動を失ってしまっている私にとって、これはいい刺激になっています。
この中の2曲とも、まずBobby McFerrinのボーカルパフォーマンスが頭に入って曲が始まり、オーケストラが入る展開です。


そしてまた印象的なのが、最後のK.280 Song For Amadeus。
このK.280だけは、ピアノソナタなので、完全にBobby McFerrinとチック・コリアのピアノのパフォーマンスになります。もっともこの第2楽章だけなので、3分くらいしかありますが。

このパフォーマンスを聴いてからと言うもの、私の中で、K.280のワンバージョンとして完全にインプットされてしまっておりまして、そういう意味では危険は1曲?!と言えましょう。

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