オックスフォード大学教授の著者。
彼は 世界中の10億ドルを超えるメガプロジェクトの結果データを分析
それも、 × 1万6000件以上(汗)
となると、有名な建築物はだいたい登場してくる
・エンパイア・ステート・ビル
・シドニー・オペラハウス
・グッゲンハイム・ビルバオ
・ウォルト・ディズニー・コンサートホール(奇しくも? L.A.)
・フーバー・ダム
・ペンタゴン
・ヒースロー空港
etc… × 258件にも及ぶ!
これらの中で 予算内・期限内 で終了したプロジェクトは僅か。
数にして、0・5%…
それがこの中のどれかは本をお読みいただくことで知識を深めていただきたい!
一方でこの本で思い出した映画が。
= 映画 ブルータリスト
こちらも途方もない建築を一から作り出そうという内容。
建築家の主人公はパトロンを得て、その大プロジェクトに乗り出す。
が材料に凝りすぎた結果、その材料を運ぶ列車が転覆!(汗)
これでプロジェクトはいったん破綻する…
(ブルータリスト とは 建築手法として一世を風靡した ブルータリズム と後で知った)
大型プロジェクトは常にブラック・スワン化しやすいことを本からも映画からも学ぶことになった。
NGワードは常に「最大・最高・最長・最高・最速」
さらに映画のみならず、もう1つ当ブログ的にはたまらないパートが…
それは、左の CATEGORY の1つでもある オリンピック!
「永遠の初心者症候群」呼ばわりされている(汗)
確かに常に予算超過はもちろん、期限内ギリギリにしか仕上がらない…
(特に思い出されるのは アテネ2004、北京2008、リオ2016 など)
本では、モントリオール1976 が名指しで ケチョンケチョンに…
と、予想外に面白い読書になった!
というわけで結論、
= 恒常的に ブラック・スワン化 しやすい 大型プロジェクト とは何かを学ぶ、貴重な機会を提供する一冊。